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 歌手、俳優として唯一無二の存在感を放ち、29日に91歳で死去した美輪明宏さん。反戦平和や無償の愛を訴え続けた美輪さんは、亡くなる直前の今月22日にも、婦人公論「美輪明宏のごきげんレッスン」で名言を配信していた。数え切れないほどの格言を残した美輪さんの訃報に、著名人からも生前に受けた数々の教えを振り返る声が相次いでいる。

 美輪さんは、歌や舞台だけでなく、人生相談や著書、テレビ出演を通じて「愛」や「思いやり」の大切さを繰り返し説いてきた。「愛があれば戦争なんか起こりません」「この世のすべての問題を解く鍵は愛です」といった言葉は、多くの人々の心に残り、生前最後のメッセージにもその思いが込められた。

 美輪さんはこれまで、NHK「美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室」や婦人公論「美輪明宏のごきげんレッスン」、公式サイト「麗人だより」などでファンの悩みに丁寧に耳を傾け、解決に導くヒントを与えてきた。亡くなる直前となる22日にも「ごきげんレッスン」は配信され、「清き水も汚い川に流れれば汚れる」をテーマにした文章を配信。

 世に残した名言は数知れず、小説家・平野啓一郎氏は「優しいお言葉をたくさん頂戴しました」と感謝し、歌手・杉田あきひろも舞台でかけられた言葉が「僕の心の支えになっている」と投稿。シンガー・ソングライターの槇原敬之も「美輪さんが『ヨイトマケの唄』に描いた深く美しい愛の世界は、これからも多くの人の心に生き続けることでしょう」と、ジャンル問わず多くの著名人から追悼と感謝の声が上がっている。

 美輪さんは人生において最も大切なものとして「愛」を挙げ、「人を思いやることが自分を豊かにする」と説き続けてきた。その人生観の根底には、長崎で被爆を経験した戦争体験がある。平和への願いと人間愛を生涯貫き、その哲学は歌や舞台だけでなく、多くの芸能人やファンに受け継がれていく。