《“紐なしバンジー”21歳女性死亡で隠蔽工作か》被害者が持っていたカメラの行方は…「スタッフが遺体から取り外していた」と目撃証言【ブラジル】
ブラジルで起きた死亡事故の瞬間をとらえた動画に対して、あまりに衝撃的な内容から"生成AIによるフェイク"を疑う声も寄せられていたが、これは紛れもなく現実の出来事だ。
【写真を見る】本来は繋がれているはずのロープは橋の上に残されたまま… 地上約40mの高さから落下したマリアさん(21)
マリア・エドゥアルダ・ロドリゲス・デ・フレイタスさん(21)は6月13日、ブラジル・サンパウロ州リメイラでロープジャンプ(ロープをつけて高所から飛び降りる野外アクティビティ)に挑戦したところ、ロープが装着されておらず、命を失う結果となってしまった。【前後編の前編】
海外事情に詳しいジャーナリストによる解説。
「複数のスタッフがいたにもかかわらず、マリアさんにロープが装着されていないことに誰も気づかなかったようです。スタッフに放り投げられて、マリアさんはそのまま約40メートル下の地面へと落下し、死亡しました。
現場スタッフのうち複数人が逃走したといいますが、まもなく確保され、最終的には合計6人が警察に連行されました。現場で逮捕された3人は、他人を死亡させるリスクがわかった上で犯行に及んだ場合に適用される故意殺人罪で、すでに起訴されています」
サンパウロ州のアンドレア・ダンタス・レヴィ警察署長は現地メディアに対し、ロープジャンプのスタッフらは「許可を得ていない」団体だったなどとコメントしている。運営側の杜撰すぎるチェック体制が問題視される中、"証拠品となるカメラの行方"をめぐる議論も巻き起こっている。
一部報道によると、マリアさんは追加料金を支払い、ロープジャンプ中の映像を記録するために小型カメラを持ち込んでいたという。たしかに前出の動画を見ると、マリアさんが右手に何か機材のようなものを持っていることがわかる。
前出のジャーナリストが語る。
「問題のカメラが発見されたら、重要な証拠品となるはず。しかしブラジル警察の事件報告書には、周辺を徹底的に捜索したものの、問題のカメラは見つかっていないとある。
そんななか、ロープジャンプの参加者がテレビ局の取材に答え、『スタッフのひとりが遺体からGoProカメラを取り外しているのを目撃した』と証言しました。
カメラを撤去した理由について、"機材に関する懸念、証拠隠滅、あるいはカメラの金銭的価値への懸念"のいずれかは不明だと補足されていましたが、この証言が事実であれば、隠蔽工作を疑われてもしかたない。
なお、すでに起訴されたスタッフのうち誰がカメラを持ち去ったのかは不明のようです」
ありえない事故はなぜ起きてしまったのか。実はブラジルでは、国の許可を得ない"闇バンジー"が横行していたのだ──。
(後編につづく)
