気象庁は今日19日午前9時、マリアナ諸島の熱帯低気圧について、24時間以内に台風に発達する見込みと発表しました。今後は発達しながら西よりに進み、来週前半は暴風域を伴いフィリピン付近に進む見込みです。その後の進路は不確実ですが、本州の南岸には梅雨前線が停滞する予想で、梅雨前線プラス台風は大雨のパターンです。今後の動向に注意が必要です。

24時間以内に台風発生予想

昨日18日(木)21時、マリアナ諸島付近の低圧部が熱帯低気圧となりました。この熱帯低気圧について、今日19日(金)午前9時に気象庁は、「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表しました。

■熱帯低気圧(6月19日正午)
中心位置:マリアナ諸島
中心気圧:1006hPa
進行方向・速さ:西20km/h
最大風速:15m/s
最大瞬間風速:23m/s

※「低圧部」とは、低気圧性循環はみられるもののその中心付近がはっきりしない熱帯擾乱のことです。中心付近が認められると「熱帯低気圧」となり、中心付近の最大風速が17.2m/s以上となると「台風」となります。

今後の動向に注意

今後は海面水温30℃と高い領域を発達しながら西よりに進み、来週前半には風速25メートル以上の暴風域を伴い、フィリピン付近に進む見込みです。

その後の進路は、まだ不確実ですが、数ある数値予報モデルの中では北よりに変え北上するシミュレーション結果もあります。本州付近には梅雨前線が停滞しているため、台風プラス梅雨前線は大雨のパターンです。今後の動向に注意が必要です。

今年の台風 1月〜5月まで毎月発生

今年は1月に台風1号、2月に台風2号、3月に台風3号、そして4月に台風4号、5月は台風5号と6号と、毎月台風が発生しています。1月〜5月まで5か月連続で台風が発生したのは1965年、2015年に続き3回目で比較的珍しいことです。なお、1月〜12月まで毎月台風が発生したのは2015年のみとなっています。この2015年は、スーパーエルニーニョが発生した年です。

勢力の強い台風に注意を

先日6月10日、気象庁は「今年は春からエルニーニョ現象が発生しているとみられる」と発表しました。今後、秋にかけてもエルニーニョ現象が続く見込みです。さらに、エルニーニョ現象は冬にかけて発達して最盛期を迎えることが多く、冬にかけても続く可能性があります。

エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のことをいいます。エルニーニョ現象発生時は台風の発生場所が通常よりも南東にずれる傾向があり、台風が日本へ接近する際は、海面水温の高い海域を進む距離が通常時より長くなるため、強い勢力で接近しやすくなります。そのエルニーニョ現象の中でも、非常に強いものは「スーパーエルニーニョ」とも呼ばれます。一般的に海面水温が平年より2℃を超えるような場合にいわれ、今年の秋には2℃を超える可能性が高いと予測されています。

スーパーエルニーニョが発生した2015年は、台風の発生数は27個と平年を上回り、そのうち16個が非常に強い勢力にまで発達しました。今年もエルニーニョ現象が発生しており、スーパーエルニーニョ現象になる可能性もあるため注意が必要です。