JRT四国放送

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この冬、記録的な少雨で全国的に水不足が懸念されています。

県内では今週、まとまった雨が降りましたが、渇水はどれほど緩和されたんでしょうか。

最新の状況を取材しました。

これは、2月18日の那賀川の様子。

(記者)
「見てください、私が立っているこちら、本来は川ですが水がありません」

少雨が続いた県内。

那賀町の長安口ダムと小見野々ダムの間に位置する出合ゆず大橋周辺では川底が見え、白く乾いていました。

しかし、3月4日に同じ場所を訪れると…。

(記者)
「水がありますね。水が張っていないところもありますけども、かなり水位が上がってきています」

4日までに降った雨の影響で、状況はわずかながら好転していました。

本来の姿には程遠いものの、川の半ばほどまでは水が回復し、川底が顔をのぞかせているのは一部だけになっていました。

長安口ダムを管理する那賀川河川事務所の清水正仁課長に話を聞きました。

(那賀川河川事務所・清水正仁 課長)
「水がたくさんある時は223メートルから224メートルの間で運用している」
「通常だと貯水率70%程度になりますので、220メートル付近になりますが、それよりも1メートルちょっと低い状態になっている」

那賀川水系、長安口と小見野々2つのダムを合わせた貯水率は、5日の午前0時時点で平年の71.7%に対し、60.0%。

一方、吉野川水系・早明浦ダムの貯水率は、5日の午前0時時点で平年の78.6%に対し、46.5%となっています。

一時期の危機的状況は脱したかに見えますが、いまだ取水制限は解除されていません。

それにはこんな理由が。

(那賀川河川事務所・清水正仁 課長)
「農業用水の取水が3月中旬から始まるということで、本格的に水が必要な時期になってくるので、対応については予断を許さないという状況」

小松島市や阿南市の約80ヘクタールの田んぼでコメ作りを営む、農業・服部孝延さんは、今回の渇水について。

(米農家・服部孝延さん)
「ここ2、3日雨が続いたから、それほど心配していないが、1、2週間前は米作るのを遅らせようかと思っていた」
「那賀川のダムも、まだ100%にはまだ届かない」
「70~80%まではいかないと規制(取水制限)される。水がなかったら米はできない。これから夏に向けては降ってもらわないと」

今回、県は4年振りに渇水対策本部を設置しました。

河川政策課の山本英史課長は、雨はありがたかったとしつつも、安心はできないと言います。

(県河川政策課・山本英史 課長)
「気象庁の1か月予報によると、四国地方の向こう1か月の降水量については、(雨が)少ない確率が40%と予測されている」
「少雨傾向が続くので、ダムの(貯水率の)大幅な回復はしばらくかかるのでないかと考えている」

これから迎える田植えのシーズン、このまま水不足が続き、コメ不足の悪夢が再び列島を襲うことになるのか。

それとも恵みの雨が大地を潤してくれるのか。

それを知るのはただ天のみ。

県は引き続き、県民に対し節水への協力を呼び掛けています。