「フライパンがあっという間にダメになってしまう…」。そんな悩みを抱えている方は、よかれと思って続けている日々の使い方が、フライパンの寿命を縮めているかもしれません。ESSEonlineの便利グッズ担当・もちづきが日用品のモヤモヤの解消法を調べるこのコーナーでは、今回、フライパンを製造するパール金属に直撃!「フライパンのNGな使い方」を伺いました。

1:金属ヘラを立てて使う

いまや市販のフライパンの多くは金属製の調理器具に対応しています。なかには「金属ヘラOK」と表示されているフライパンも。しかし、使い方には注意が必要です。

【写真】フライパンをスポンジの硬い部分で洗うのはNG

「金属ヘラが使える製品は私どものものも含めて多くありますが、それはヘラが面で当たる使い方を前提にしています。角を立てて点で当ててしまうと、フッ素樹脂のコーティングがはがれてしまい、寿命を縮めてしまいます」(パール金属株式会社・営業本部企画開発室 小柳隆章さん、以下同)

とくにチャーハンなどをつくるとき、やってしまいがちな使い方があるのだそう。

「ヘラでお米を切るように混ぜる方は、無意識のうちにフライパンを傷つけています。これは包丁の刃を当てるようなもので、“金属ヘラOK”を書かれていても、やってはいけない使い方ですね」

2:洗浄の際にこする

フライパンに汚れがこびりついていると、つい金属タワシでゴシゴシこすりたくなりますが、これもNG行為。

「汚れだけでなく、フッ素樹脂そのものを削ってしまうことになります。食器用スポンジの固い面でこすったり、研磨剤入りのスポンジを使ったりすることも同様です」

フッ素樹脂はあくまで“樹脂”。硬い素材ではありません。

「私たちが開発しているフライパン専用スポンジにも、研磨剤は入れていません。研磨剤は確実に表面を傷つけ、結果的に寿命を縮めてしまいます」

3:熱々のフライパンに「ジュワッ」と水をかけて洗う

また、ついやってしまいがちなのが、調理直後の熱いフライパンに水をかけて洗ってしまうこと。水をかけたときに「ジュワッ」と音がすると汚れが落ちそうな気もしますが、じつはこれもフライパンの寿命を縮める原因に。

「高温の状態で水をかけると、フライパン本体が変形したり、フライパンに用いられる各部の素材によって収縮率が異なるため、変形や樹脂の摩耗の影響が発生します」

フライパンは冷めた状態で洗浄する方法がもっとも最適なのだそう。

「油汚れがある場合には、ぬるま湯で洗うのがおすすめです」

4:強火で調理する

食材を入れる前にフライパンをしっかり熱する「余熱」もNGな使い方のひとつ。おいしく仕上げるための工程と思いきや、フッ素樹脂加工のフライパンでは逆効果に。

「フライパンを長もちさせるうえで、いちばん重要なのは火力です。強火調理や、煙が出るほどの空だきは避けてください」

とくに炒め物でやってしまいがちなのが、食材を入れたときに“ジュッ”と鳴るまで予熱する使い方。

「音がして湯気が立つと、調理している実感があるかもしれませんが、フッ素樹脂にとっては非常に過酷な状態になっています」

そもそもフライパンに使われているアルミは熱伝導性がいいので、強い火力は必要ないのだそう。

「余熱はほぼいらないくらいで、食材を入れてから火をつけるくらいの気持ちで調理していただくのがいいと思います。中火以下で料理をすることで、フライパンは長もちします」

今日からでも実践できることばかりなので、ぜひ意識して、お気に入りのフライパンを長く愛用してくださいね。