Googleが現地時間の2025年8月26日、Google翻訳にAIを活用した「音声をリアルタイムで翻訳してライブ会話をサポートする機能」と、「学習中の言語の会話練習ができる機能」が追加されたことを発表しました。



Google Translate adds live translation and language learning

https://blog.google/products/translate/language-learning-live-translate/

Google翻訳のプロダクトマネージャーを務めるマット・シーツ氏はGoogleの公式ブログで、「Google翻訳や検索、Googleレンズやかこって検索によるビジュアル翻訳を通じて、毎月約1兆語が翻訳されています。AIの進化により、言語の壁を乗り越えることがさらに容易になりました。Geminiモデルの高度な推論能力とマルチモーダル機能を活用し、リアルタイム会話と言語学習を支援する2つの新機能をGoogle翻訳に導入します」と述べました。

◆生の会話をリアルタイム翻訳

新たにAndroidまたはiOSのGoogle翻訳アプリで、音声翻訳と画面翻訳を利用してリアルタイムで会話できる機能が登場しました。使うにはアプリを開いて「Live translate(ライブ翻訳)」をタップし、翻訳先の言語を選択した後に、自分が使える言語で話しかけるとのこと。

Google翻訳のリアルタイム翻訳機能がどのようなものになっているのかは、以下の動画を見るとわかります。

New AI-powered live translation in Google Translate - YouTube

Google翻訳アプリのライブ翻訳機能を起動し、英語で話しかけます。すると、アプリ画面の上側に話した通りの英語が表示され、その下にほぼリアルタイムで翻訳されたスペイン語が表示されました。



話しているユーザーの背後からは雑音も聞こえてきますが、ライブ翻訳機能は話しかけた音声だけを分離するようトレーニングされた高度な音声認識モデルを使用しているため、混雑した空港や騒がしいカフェといったシチュエーションでも利用可能だとのこと。



そして、Google翻訳アプリがユーザーの発話が止まったタイミングを検知すると、翻訳されたスペイン語が音声で流れました。こうすることで、まるで通訳者を介したようなライブ会話が可能になります。



また、会話相手がスペイン語で話しかけると、今度はスペイン語から英語へとリアルタイムで翻訳してくれます。



新しいライブ翻訳機能は8月26日から、アメリカ・インド・メキシコのユーザーが利用できるとのことです。

◆カスタマイズされた言語学習機能

新しい言語の習得において課題となるのが、学習中の言語による発言を正しく聴き取り、自信を持って自分の言葉で話すことです。そこでGoogle翻訳に、リスニングやスピーキングの練習ができる新機能が試験的に導入されました。

Google翻訳アプリで「practice(練習)」をタップし、スキルレベルと目標を設定するだけで、アプリはユーザーに適したカスタマイズされたシナリオを生成します。各シナリオでは会話を聞いて聞き取れた単語をタップしたり、ヒントを使って話す練習をしたりできるとのこと。

これらの演習は学習の専門家と共同で開発されたものだそうで、シーツ氏は「これらのエクササイズはあなたの毎日の学習進捗を追跡し、自信を持って外国語でコミュニケーションをとるために必要なスキルを身につけるのに役立ちます」と述べています。



Google翻訳アプリでの言語学習機能は初期テスターからの好意的なフィードバックを受けており、今週からAndroidおよびiOSアプリでベータ版が提供されます。なお、最初に提供されるのは「英語話者によるスペイン語とフランス語の学習」「スペイン語・フランス語・ポルトガル語話者による英語の学習」向けだとのことです。