脳科学者・茂木健一郎が語る、れいわ新選組のTikTok戦略の巧みさ

脳科学者の茂木健一郎氏が、「れいわ新選組がTikTokで支持を伸ばした手法を分析する」と題した動画に登場し、日本でTikTokが若者層の間で急成長する政治的影響力について語った。茂木氏は「各政党、各候補者、どうやってTikTokを使うかというのは非常に大きな課題になっている」と述べ、特にれいわ新選組のTikTok活用方法を「非常に見事だ」と評価している。
茂木氏はれいわ新選組のTikTokアカウントを詳細に分析し、「アヴァンの動画が数秒間ありまして、それはその後の本編の動画の切り抜きというか、要約なんですね。ですからアヴァンで大体概要を掴んで、視聴者をグリップして、それでその後に本編が来るんですけど」と、その巧妙な手法を紹介。また「国会議員の本来業務としての、国会での質問を使っているんですよ」とし、国会論戦そのものを効果的に動画コンテンツとして利用する姿勢を称賛した。

さらに、茂木氏は「山本太郎さん、ラップのように畳みかけるリズムで、お話するのが上手くて」と、れいわ新選組の山本太郎党首の独特な話し方にも着目。「ああいうスタイルを確立したというのは、非常に上手いことをされているな」と評価。一方で、この手法は「技術の問題でね、テクニックな問題で」とし、れいわ新選組の主張そのものを必ずしも支持しているわけではないことも強調した。動画の最後には、「他の政党さんとか、他の候補者の方も、大いに参考にされたらいいんじゃないかな」と、他の政治家にもこうした効果的な手法を取り入れることを提案し、議論を締めくくった。