スタートを切った選手ら(カメラ・岡野 将大)

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◆学生3大駅伝開幕戦  出雲駅伝(14日、島根・出雲市出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドーム前ゴール=6区間45・1キロ)

 3区(8・5キロ)の中盤で、前回優勝の駒大、今年1月の第100回箱根駅伝優勝の青学大、前回3位の国学院大の「3強」が激しくトップ争いを演じた。残り約2キロで青学大の黒田朝日(3年)と駒大の山川拓馬(3年)の一騎打ち。ラストスパートで黒田が抜けだし、トップでタスキリレー。4秒差の2位に山川が続いた。

 駒大の主力のひとりの山川は昨季、出雲駅伝でエース区間の3区で区間2位、全日本大学駅伝では最長の最終8区で区間賞を獲得し、いずれも優勝に貢献した。しかし、その後、股関節などを故障し、万全ではない体調で迎えた箱根駅伝では4区で本来の実力を発揮できなかった。青学大の佐藤一世(現SGH)と4秒差の2位でタスキを受けたが、区間賞を獲得した佐藤に1分22秒の遅れを取った。体調に不安を抱える中、区間6位でまとめたが、4区以降、青学大の背中は遠くなり、駒大は、箱根駅伝連覇と学生3大駅伝6連勝を逃した。

 箱根駅伝後は、故障を直すことを第一にトレーニングに励み、7月は1万メートルで28分36秒98の自己ベストをマークした。

 藤田敦史監督は山川について、「夏合宿の練習自体は順調に来ています。しっかりした練習はここまで詰めているので、状態は非常に良い。青学大の黒田くんが来るんではないかと踏んで、あえて山川をぶつけましたので、黒田くんに勝負を挑んで欲しい。今、(佐藤)圭汰がいないですけど、それ以外のメンバーはベストなメンバーが組めると思っています。圭汰抜きでどこまで戦えるか、そこが鍵です」と話していた。

3区終了時点の上位チームの成績は以下の通り。

<1>青学大

<2>駒大

<3>国学院大

<4>創価大

<5>城西大

<6>アイビーリーグ選抜

<7>大東大

<8>京産大

 主なチームの区間選手は以下の通り。

◇駒大(前回優勝)

1区( 8・0キロ)桑田 駿介(1年)

2区( 5・8キロ)帰山 侑大(3年)

3区( 8・5キロ)山川 拓馬(3年)

4区( 6・2キロ)伊藤 蒼唯(3年)

5区( 6・4キロ)島子 公佑(2年)

6区(10・2キロ)篠原倖太朗(4年)

◇国学院大(前回3位)

1区( 8・0キロ)青木 瑠郁(3年)

2区( 5・8キロ)山本 歩夢(4年)

3区( 8・5キロ)辻原 輝(2年)

4区( 6・2キロ)野中 恒亨(2年)

5区( 6・4キロ)上原 琉翔(3年)

6区(10・2キロ)平林 清澄(4年)

◇青学大(前回4位)

1区( 8・0キロ)鶴川 正也(4年)

2区( 5・8キロ)野村 昭夢(4年)

3区( 8・5キロ)黒田 朝日(3年)

4区( 6・2キロ)宇田川瞬矢(3年)

5区( 6・4キロ)若林 宏樹(3年)

6区(10・2キロ)太田 蒼生(4年)