ロッテ・佐藤

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 「楽天1−2ロッテ」(30日、楽天モバイルパーク)

 “打てる捕手”が土壇場で本領を発揮した。佐藤都志也捕手が九回に勝ち越し打を放ち、ロッテCS進出に王手をかけた。

 「すごくうれしかった。キャッチャーをやりながらも、同点に追いつかれた展開だった。チャンスで回ってきたのは自分の中でも(打ちたい)気持ちがあった」

 八回に4番手・菊地が同点打を許し、1−1で迎えた九回だった。安打や暴投などで2死二、三塁とし、勝負どころで打席には佐藤。「ゾーンを少し上げた」とカウント1−1からフォークを決勝の中前適時打とし「打席では意外と冷静でした」と汗を拭ぐった。

 プロ5年目にして初めて規定打席にも到達した。「本当にうれしい」と喜びつつ「まだまだ143(試合)分の120も出ていない。もっと信頼されるキャッチャーになりたい」。この日も1失点に抑える好リードを見せたが、さらなるレベルアップを誓った。

 最後は守護神の益田が登板。3連投ながらも疲れを見せない投球で4位・楽天との直接対決を制した。1日に勝てばCS進出が決定する。吉井監督は「一番一番、勝ちにこだわってやるだけ」。全力で挑む。