オンラインで会見したWEリーグの高田春奈チェア

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 任期満了に伴い、退任する女子サッカー「WEリーグ」の高田春奈チェア(47)が18日、オンラインで会見した。

 J2長崎元社長の高田氏は22年に2代目チェアに就任。フットボール強化の部署を新設するなど組織作りに尽力したが、初代の岡島喜久子チェア(66)に続いて1期2年で退任することが決まった。

 平均入場者数は22―23年が1401人、昨季が1723人。日本代表選手が続々と海外に移籍する中、人気や経営面で低調な実績が続いている。「クラブ経営、私たちの経営でインパクトを残せなかったのは、私の不徳の致すところ。認知度を上げることが足りなかったと反省している」。クラブとの連携面で難しさもあったと明かし、「つらいことは多かったけど、力は出し切った」と語った。

 理事長に当たる3代目チェアにJリーグの野々村芳和チェアマン(52)、副理事長に日本サッカー協会の宮本恒靖会長(47)が就任予定。ともに現職と兼任で、26日の総会と理事会で正式に決まる。今後は日本協会、Jリーグと連係してマーケティング策などを推し進めていく。

 高田氏は「JFA、Jリーグというステークホルダーがダブルで入ってもらえるのはWEリーグにとって大きな前進になる」。自身は退任となるが、「これからも私自身、別の形ででもスポーツ界、社会にお役に立てるように頑張っていきたい」と話した。