詐欺事件の容疑者として2019年に逮捕され、無罪判決が確定した名古屋市の男性が、検察官が証拠を隠し冤罪を作り出したとして国を提訴しました。

 訴えを起こしたのは、名古屋市に住む元コンサル会社社長の男性(61)です。

 男性は、5年前の2019年に詐欺の疑いで逮捕され、その後無罪判決が確定していますが、「担当の検察官が、男性が無罪であることを裏付けるメッセージ画面などの証拠を隠し有罪に追い込んだ」と主張し、国に対し550万円の賠償などを求め提訴しました。

原告の男性:
「検察官が証拠を隠して有罪を勝ち取るのは罪にならないのか」

 名古屋地検は「訴訟が提起されたことを承知しておらず、コメントは差し控えさせていただきます」としています。