ウェブサイトで読める国土交通省 淀川河川事務所の防災学習マンガ

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【家電コンサルのお得な話・199】7月25日から東北地方を襲った記録的な大雨は、主に秋田県と山形県に甚大な影響を及ぼした。多くの住宅が浸水し、数多くの方々の生活が一変したこの災害は、改めて自然の脅威を私たちに思い知らせるものとなった。この災害により亡くなった方々へ、心から哀悼の意を表するとともに、被災された全ての方々に対してお見舞い申し上げる。今回の水害を受け、筆者が居住する大阪府の水害対策などを確認していたところ、国土交通省 淀川河川事務所が防災学習マンガをウェブサイトに掲載しているのを目にした。

●マンガだから子どもから大人まで理解できる



 今回のような甚大な影響を及ぼす災害に備えることの重要性は、今や無視できない課題だ。大雨の背景には、梅雨前線の活発な動きがあるが、梅雨が明けた後も、集中豪雨のリスクは全国的に依然として高い状態にあるといえるだろう。

 気候変動の影響も受け、ゲリラ豪雨など予測しにくい天候が増えているため、常に警戒を怠らず準備を整えておく必要がある。特に、急な豪雨による洪水や土砂災害への対策として、避難計画の見直しや、非常用品の点検を行うことが推奨される。

 国土交通省 淀川河川事務所がウェブサイトで掲載している「防災学習マンガ」は、淀川水系における過去の水害を発掘し、その体験を次世代へ伝授する活動を紹介すると共に、水害に対する「備え」の必要性や、自分で守る「自助」、みんなで守る「共助」の意識の大切さを分かりやすく説明している。

 主人公の少年が水害に関心を持ち、防災活動を行う様が描かれており、水害被害者の体験談等が盛り込まれている。

 マンガという親しみやすい形式のおかげで、子どもから大人までが容易に読めるようになっている。家族全員にこのマンガを読むことをお勧めしたい。これにより、家族内で防災についての話し合いが促され、日常的に防災意識を持つことの重要性を共有する良い機会となるだろう。

 災害は予測不能なタイミングで発生するため、普段からの備えがいかに重要かを理解し、行動に移すことが、自分と家族を守る最良の手段である。このマンガをきっかけに、防災への意識を一層高め、日々の準備を見直していただければと思う。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)

堀田泰希

1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。