映画「孤独のグルメ」松重豊が主演・脚本・監督の三刀流!新たなドラマ展開も

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本日、テレビ東京開局60周年特別企画「孤独のグルメ」プロジェクト発表会見が行われ、俳優の松重豊さんが登壇。映画と新たなドラマ、2つの「孤独のグルメ」についてたっぷりと語りました。

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2012年にスタートし、現在シーズン10まで続くテレ東の人気ドラマ「孤独のグルメ」。松重さん演じる主人公・井之頭五郎の食べっぷりと心の声が視聴者を魅了し、日本のみならずアジアをはじめ世界に愛されている本作が、映画と、新たな形のドラマとなります。

まず、2025年1月公開の劇映画「孤独のグルメ」は、松重さんが主演・脚本・監督を務めます。シーズン10の節目を迎え、これからも続けていくためには入れ替わりの激しいスタッフの人材を立て直さなければと感じていたという松重さんは、「この際、大風呂敷を広げた方がいい」と、映画化への経緯を。

「大風呂敷を広げたついでに」と、最初に、作品への出演経験のある韓国のポン・ジュノ監督(映画「パラサイト/半地下の家族」など)に自らオファー。残念ながらスケジュールの都合で叶わなかったものの、ポン・ジュノ監督からは「完成を楽しみにしているよ」との返事があったそう。


また、脚本については、松重さんの負担を心配したスタッフが脚本家の野木亜紀子さんに依頼。しかし、松重さんは自分で手がけるつもりだったため、自ら野木さんに断りの電話を入れたという裏話も。野木さんからの「もし大変だったらいつでも言ってね」との温かい言葉を心の支えに、コツコツとシナリオを書き上げたと話しました。

 


ドラマの“劇場版”ではなく“劇映画”のタイトルにも松重さんのこだわりが。映画としての物語を作り上げるため「ラブストーリー」「大冒険もの」、さらに社会を映す鏡として「今の日本から何か発信できるものを」と3つを主軸に構成。「こんな機会も一生に一度だけだと思ったので、やれることは全部盛り込もうと頑張りました」と松重さん。

そして、「孤独のグルメ」の見どころのひとつ、五郎の「腹が減った…」のシーンは、なんとパリのエッフェル塔! この円高の中、予算の都合で一度はプロデューサーに断られたものの、松重さんの熱意により実現。そのシーンがクランクインだったそうで、「非常に幸先のいいスタートとなりました」と。


カメラマンのリクエストに応え「腹が減った…」の表情を!

「俳優になる前は映画監督になりたかったということを40年ぶりに思い出しました」という松重さん。監督・松重豊から見た役者・松重豊について問われると、「なかなかいい奴ですよ。ちゃんと芝居するんですよ。だから編集も楽でしたし、器用な役者だと思います」と絶賛し、取材陣を笑わせました。

そしてもうひとつは、今秋放送のドラマ「それぞれの孤独のグルメ」。「井之頭だけでなく、いろんな職業の、いろんな年齢の、いろんな性別の方が、仕事で辛いことがあったりしても美味しいものを食べて頑張ろうと、そういうドラマをやりたかった」という松重さんの発案で、各回、主人公が変わるオムニバス形式のドラマに。もちろん、井之頭五郎も毎回登場し、食べるそうなので、ご安心あれ!

現在、キャスティングの真っ最中とのことで、松重さんは「オファーが来た人でまだ返事していない人は、ぜひ返事してくださいね!」と、この場を借りてメッセージを送りました。

本作のもうひとつの主役“料理”も映画の映像ならではのこだわりが。「本当に美味しそうで、腹が減りますよ。でっかいスクリーンでこんなもの見せられたらたまんねぇなという瞬間がずっと続きます」と松重さん。「この映画がコケたら次はありません!」と、並々ならぬ覚悟と自信を見せました。


会見の司会は「ふらっとQusumi」コーナーのナレーションを担当するテレビ東京の植草朋樹アナウンサーが担当。