カリフォルニア州・オークランド河口付近に海賊が出没し、船が襲われる事態が発生しています。陸上でも事件が多発しているため警察は手一杯で、海にまでは手が回っていないとのことです。

New type of crime wave sweeps Oakland’s waterfront: ‘Pirates’

https://www.sfchronicle.com/crime/article/oakland-pirates-boat-theft-marina-18327425.php

Boaters deal with modern-day pirates in the East Bay - NBC Bay Area

https://www.nbcbayarea.com/news/local/east-bay/pirates-oakland-estuary/3305821/



海賊が発生しているのはオークランドとアラメダを隔てる幅800フィート(約250m)のオークランド河口。



Googleマップで見るとこんな感じ。

海賊は船に乗り込んで装備品を盗み出したり、船そのものを強奪することもあるとのこと。

オークランド・マリーナの元港長だったブロック・デラップ氏によると、被害はここ数ヶ月で特に深刻化しており、ほぼ毎晩のように船が盗まれる状態だそうです。

海賊が出没することが有名になったため、ボートをオークランド河口周辺で保管することを避ける人が増え、ボートを停泊するボートスリップの空きが増加していると報告されています。

なお、オークランド河口には、係留されている船に無賃で暮らす「アンカーアウト」と呼ばれる人々が住んでいて、疑いをかける人もいますが、証拠は何もないとのこと。

オークランド市警のニシャント・ジョシ署長は、2022年夏から2023年夏にかけてアラメダ周辺の13のマリーナからの出動要請数は減少していると語っており、特に2023年は市全体の通報総数のうちマリーナからのものは1%に満たないとしつつも、重要性を認めました。市警では犯罪の急増に対処するため、アラメダ市警と協力しているとのことです。