北海道日本ハムファイターズ新球場の「来季そのまま、その後改修」の結論は、規則を変える前提での面倒臭い許し方だと信じるの巻。
「1年以内に規則を変える」合意だと信じてる!
北海道日本ハムファイターズが来季からの開業を目指してトントン建築中の新球場・エスコンフィールドDEKKAIDO(以下、ダサいので漢字表記で)のフィールド寸法が公認野球規則を満たしていない問題について、話が進展しました。14日に行なわれた臨時12球団代表者会議において、来季は一旦このまま使用すること、2023年オフと2024年オフに改修を行なって公認野球規則を満たした寸法にすることで話がまとまったのです。
額面通りに受け取ると来年と再来年で日ハムがファウルゾーンを広くする工事を行ない、現行の公認野球規則が求める60フィート(約18.3メートル)にするという話になりますが、僕は心のなかでそうではないと強く信じています。12個も球団が雁首並べておいて、そんなアホな決定をするはずがない、と。仮にも日本に名だたる大企業群と、日本を代表するスポーツエンターテインメントのトップたちが、ルールに自縄自縛されて思考停止しているはずがない、と。
「面子」みたいなものがやたらと重んじられているために、一旦は平身低頭の土下座をさせることで妥結を見たものの、実際には「2023年オフまでに公認野球規則を満たすように」ルールのほうを変える議論をしようじゃないかという意味だと信じています。もしそうでなく「ハイ、広げてくださぁい」みたいな真顔をしているのであれば、僕も水平器を持って神宮球場に駆け付けざるを得なくなります。武士の面倒臭い許し方みたいなヤツなんですよね?ね?ね?
↓本気で改修なんてアホな結論を出すはずがない!
【 #日本ハム 】新球場ファウルゾーン狭すぎ問題、来季はそのまま試合開催へ 24年以降に改修へ https://t.co/mEA0QMq36k #北海道日本ハムファイターズ #lovefighters #baseball pic.twitter.com/J45uALS9ek
- スポーツ報知 プロ野球取材班 (@hochi_baseball) November 14, 2022
以前の繰り返しになりますが、ルールはそれより上位にある「精神」を守るための道具でしかありません。「好きな場所に住みたい」とか「泥棒は絶対に許せない」とか「戦争はしたくない」とか、こういう世界がいいんだという「精神」があって、それを実現するためにルールで規定をするのです。「泥棒は見つけ次第殺すから絶対しないこと」みたいに(※精神を守り過ぎました)。
僕もルールは尊重します。しかしそれは無闇やたらに文面だけを金科玉条として大事にするのではなく、そのルールが守っている「精神」を尊重するのです。こういう世界をを作りたいという精神があって、だからこういうルールができているんだなと思うからこそ、多少アホなルールだなと思っても表向きは従いもしますし、マヌケなルールがあったとき抜け道を探るようなことも慎むのです。そして、ときにはルールではないけれど自らを律することさえも。
僕がはなはだ疑問に思っているのは、この「本塁からバックストップまでの距離は60フィート」というルールはどんな「精神」を守っているのかということです。有り体に言えば「もう何も守っていない無意味なルールなのでは」と思うわけです。そのルールがあることに何の意味もなく、守ることで得られるものも特になく、ただ何となく書いてあるだけの謎ルールなのではないかと。
野球の本場アメリカでは60フィートは「推奨」でしかなく、多くの球場で守られていないと言います。「ここは日本だ!アメリカではない!」というご意見はごもっともですが、であるならば日本ではこのルールを守るのだという「精神」がむしろ明確にあるはずなのです。アメリカさんの事情は知りまへんがワテらは60フィートでやらしてもらいまっせ、と思う理由が。
でも、それがナイのでしょう?
60フィートを必要とする精神はナイのでしょう?
↓NPB側事務局長も「何で60フィートなの?」の質問には「答えるものを持っていない」とお認め!
本塁後方ファウルゾーン60フィートなぜ必要?井原事務局長「答えるものを持っていない」 #lovefighters #npb https://t.co/6okp45asrK
- 日刊スポーツ (@nikkansports) November 14, 2022
こちらの事務局長さんも「ピッチャーとバッターの距離も何故その距離なのかと言われると答えるのが難しい」と「昔からそう決まっていたので…」みたいな遠い目をされていたようですが、そういう言葉が出るのもまた思考停止の発露かなと思います。ピッチャーからバッターまでの距離は「面白くなるようにいい塩梅を探る」べきものです。遠過ぎるとつまらんな、近過ぎると打てないな、ちょうどゲームが盛り上がるくらいの距離にしたろう、という意志を持って常に検討しつづけるべきものです。
ピッチャーの投げるボールがどんどん速くなり、変化球がどんどん鋭くなり、「ちょっと打てないぞ」となってきたら少し距離をのばすことを考えていいのです。今は、まだ打者のほうも頑張っていますし、道具の進化やサポートもあることで、大きな改革を断行するほどつまらなくなったわけではないから「現状でヨシ!」と思っているだけのこと。何も考えていないのと、現状でヨシ!と思っているのとでは天地の差があります。
ファウルゾーンだって同じこと。ファウルゾーンの広さの「いい塩梅」はどこなのか、常に検討しつづけるべきものであり、それを考えていないから咄嗟に答えが出ないのです。そして、考えても60フィートが最適という結論にはならないからアメリカさんではガン無視をしているのです。この不況の時代にエコに反してまで「作ったものを壊して直す」というのであれば、せめてそのルールが守る精神とは何なのかくらい誰かズバーンと言ったらどうなのかと思います。「これこれこういう理由で60フィートが必要なのである」と。それが言えないようでは、理由もわからず謎ルールを守っているアホの子みたいじゃないですか。
そもそも観衆の立場としては極論4メートルくらいを希望したいところなのです。4メートルは本塁周辺にある丸い土部分(ダートサークル)のキワッキワですね。まぁキワッキワだとさすがにバット振るほうもウザイでしょうし、ゲームのルール上も不都合が出てくるのでそれはナシとしても、ネクストバッターズボックスのキワッキワくらいまではいきたいところ。その場合、概算で13メートルくらいです。そこにバット振り回すぶんの多少のバッファをつけた15メートルというのは割と「いい塩梅」でしょう。プレーに必要なエリアがあります、次打者は横に控えていたほうがいいですね、そこは現状を維持してもう少し観衆を意識しましょうや、となったなら「15メートル」が出てくるのは現状においては自然なのです。
とかくルール絶対視の方は「ルール無用だと際限なく前に出てくる論」を振りかざしますが、「精神」を尊重していればそうはならないのです。「キワッキワで見ることと、ホーム周辺でのプレーが十分にできないこと」を二者択一したら、「そこまでキワッキワでなくていい」という塩梅は探れるのです。「キワッキワで見ることと、ネクストバッターズボックスを削ること」を二者択一したら、「そこまでキワッキワでなくていい」という塩梅は探れるのです。
「精神」を持たずにルールの文面だけをありがたがっているから「際限なく前に出てくる」みたいな妄想をするのです。少し考えれば「キワッキワまではいけないぞ」とわかるのに、真顔で「際限なく前に出てくる」とか言ってしまうのです。塩梅を探って「18メートルはいらんな、もうちょっといけるな」と思っているアメリカは、やっぱり柔軟だなと思います。こうして考えるキッカケをもらってもなお、「ルールなんだから18メートルは絶対!」「ルール無用だと際限なく前に出てくる!」などと思っている人よりもずっとずっと。
↓手続き論としては日ハムが悪いので「お詫び」は必要だとは思いますがね!
【お知らせ】
- 北海道日本ハムファイターズ公式 (@FightersPR) November 14, 2022
「ES CON FIELD HOKKAIDO」のフィールド寸法に関してhttps://t.co/iMiulQF1ez
お詫びシャウエッセン2袋では折り合いがつかなかったか…!
わかった、では4袋だ!あとお詫びチキチキボーンもつけよう!
他球団も腹を割ったらどうかと思います。各球団の球場サイズを見れば、多くの球場が現行ルールのキワッキワである60フィートに揃えていますが、それはつまり「できるだけ前に行きたい」という意味ですよね。ファウルゾーンは広いほうがいいんだと思っているなら、勝手に下がるはずですからね。70フィートでも80フィートでも。でもそうはならないし、たまーにあるファウルゾーンが広い球場(※札幌ドームなど)をずっと使ってきた日ハム自身が「次は50フィートにしよう…」となったのも「前に行きたい」を示唆する現象だろうと思います。
限りある敷地にたくさんの観客席を詰め込み、なるべく臨場感のある観戦体験をと思ったら、ルールのキワッキワまで行きたいというのが多くの球団の気持ちなわけでしょう。「際限なく前に行く論」を振りかざす人も「本当は前に行きたい」という気持ちが心の底で自然に発生するから「際限なく前に行くはずだ」と妄想しているわけですよね。「ルール無用でも他球団は60フィートで止まるはずだ」ではなく「前に行くはずだ」と。批判する人でさえも「できたら前に行きたいよなぁ」を自然に思ってしまっているわけです。
僕が知る限り誰もいませんでしたからね「客が近過ぎてやりづらい欠陥球場建てたバカwww」みたいに「近いこと自体が失敗」という建付けで日本ハムを笑う人は。おしなべて「近くてイイね」か「近くするなんてズルイ」かどちらかでしたから。それってつまり「近いほうが良い」というのは話の前提として共通しているわけじゃないですか。そこまで「精神」が固まっているのに、何故ルールを後生大事にするのか本当に心からわかりません。公認野球規則なんて国際ルールでも何でもなく日本で勝手にアレンジしているハウスルールでしかないのに!自分たちの気持ち次第で変えられるのに!
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まぁ、ひとつ信じて見守ろうと思います。多くの球団が前に行きたいと思っていて、ただ手続き論として日ハムの振る舞いにムッとしているだけで、ある程度の詫びを入れさせたら賢明な対応をするだろうということを。「学校の無意味な校則がすごくイヤだったので、後輩にもキッチリ守って平等にイヤな思いをしてもらいたいです」みたいな嫌がらせはせず、これをいい機会ととらえてよりよい状態へとルールを見直していくことができるだろうと。
そのためには北海道のファンのみなさんの声というのも大事になってくると思います。50フィートの体験は素晴らしかった、かつてない臨場感だった、もう戻れない、何で直さないといけないの、何のためなの、ファンを無視しないで、そういう声、すなわち「時代の要請」というものが出てくることが後押しになっていくだろうと思います。その様子を見てもなお、観衆の声よりも理由のわからないルールを重んじるようであれば、もはやそれはエンターテインメントなのかという本質が問われてくるでしょうから。
この先の未来において、より臨場感のある観戦体験ができるスタジアムを作れるかどうかの瀬戸際が今です。ここでやり直し改修などさせれば、また「学校の無意味な校則がすごくイヤだったので、後輩にもキッチリ守って平等にイヤな思いをしてもらいたいです」の時間は引き延ばされます。率直に言って無駄な回り道だと思います。アホが雁首並べてアホな結論を出さないよう、祈ります!
↓ま、バックネット裏最前列で野球見たこと、僕はナイんですけどね!
改修されようがされまいが、どの道その差はわからないという!
わからないのに熱弁するという!
富裕層の方!「あんまり変わんないよ」だったら早く教えてくださいね!
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