新製品のコードレス掃除機4機種。左の2台は同一機種で2色展開

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 東芝ライフスタイルは掃除の際の使い勝手や手入れの手間を軽減するコードレス掃除機を9月上旬から順次発売する。それぞれに特徴があるラインアップで、共通しているのは軽量で髪の毛が絡みにくい「からみレスヘッド」を搭載していることだ。

●ブラシの毛に横糸を織り込んで髪の毛の絡まりを低減



 新製品は高性能・自走タイプの「VC-CLX51」と軽量タイプの「VC-CLW31・CLW21」、スリムタイプの「VC-CLS11」。全機種に搭載されているのが、新開発の「からみレスヘッド」。髪の毛がブラシに絡まるとブラシ毛が床に密着せず、ゴミを取り残してしまうことにつながり、絡まった髪の毛をほどくのも面倒だ。

 からみレスヘッドはブラシ毛の中央部が横糸で編み込まれ、髪の毛がブラシ毛の根元まで入り込まない構造。先端から中央部までの間に挟まった髪の毛は、からみレスブラシが回転して挟まった髪の毛をふるい落とすことで絡まりを低減する。

 従来は回転ブラシの裏側にあったゴミの吸引口もブラシとは重ならない位置に配置し、独立させることで吸引力をアップさせた。さらに、手入れ時に意外と面倒な回転ブラシの取り外しも工具やコインがいらず、ツマミをスライドするだけで取り外しができる。

 VC-CLX51はからみレス自走ヘッドで、その他の3機種はからみレス軽量ヘッドとなっている。

 VC-CLX51のダストカップはフィルターレスで、6気筒のサイクロンにより三つの気流が吸い込んだゴミやホコリ、微細なチリを99%以上分離し、強い吸引力が99%以上持続するという。また、風の流れをコントロールしてゴミを約1/4まで圧縮するため、ゴミ捨ての手間も軽減される。

 手の届かない隙間や暗い場所の掃除はゴミやホコリの有無を確認しにくい。そんなときに重宝するのが「ピカっとライト」。アタッチメントとして独立しているため、付属品のノズルやブラシに付けることができ、用途に合わせた使い方が可能だ。

 バッテリは着脱して充電が可能なため、本体を押し入れなどに収納した後でバッテリだけ外して充電ができる。本体のカラーは、シャイニーシルバーとボルドーブラウンの2色から選べる。

●VC-CLW31はカーボン素材採用で、重さはトルネオ市場最軽量の1.0kg



 東芝ライフスタイルが実施したコードレススティック掃除機のユーザーアンケートによると、購入時の重視点は2020年が1位・吸引力の強さ、2位・本体の軽さ、3位・操作性となっていた。これが2021年になると、1位になったのは本体の軽さだったという。

 軽量タイプのVC-CLW31は、本体とヘッドをつなぐ延長管にカーボン素材を採用し軽量化を実現。ヘッドやバッテリも合わせた本体質量は1.0kgと同社のコードレス掃除機で最軽量モデルとなっている。

 単に軽いだけではない。延長管とヘッドを装着した際の重心が適度な位置にあるため、体感でも非常に軽く感じられるのだ。さらに持ち手の形状や角度などのデザインにも手を加えた結果、取り回しも容易となり、高所の掃除などでの腕への負荷が大きく軽減される。

 ヘッドの構造はVC-CLX51と同じだが自走式ではない、からみレス軽量ヘッドを採用。ダストカップはワンステップの簡単脱着で、ゴミを約1/3に圧縮する。

 VC-CLW21も軽量モデルだが、延長管はアルミ素材でヘッドやバッテリも合わせた本体質量は1.1kg。CLW31に搭載されているピカッとライトや付属のスタンドは付いていない。

 VC-CLS11は軽量コードレス掃除機のエントリーモデルという位置づけである。エントリーモデルといってもヘッドやバッテリも合わせた本体質量は1.2kgと軽く、からみレス軽量ヘッドも搭載。ダストカップはゴミを約1/3に圧縮するタイプで、日々の掃除を楽にする機能は十分に備えている。

 発売はVC-CLS11が10月上旬予定で、その他の3機種は9月上旬。市場予想価格はVC-CLX51が8万2000円前後で、VC-CLW31が6万6000円前後、VC-CLW21が5万5000円前後、VC-CLS11が5万円前後。