ロボットとエレベータ連携運用に成功!自動搬送ロボットでフロア超えのデリバリーが可能に 小田急ホテルセンチュリーサザンタワー
これは、ロボットが人間の手を借りずにエレベータを呼び、目的地を選択。効率的に乗り降りし、物品のデリバリーを行うモデルで、夜間の人手不足を補うことを目的とした本格運用を目指して行われたものだ。
2023年に25周年を迎える株式会社ホテル小田急サザンタワーでは、機能的なサービスと高品質な客室を組み合わせて毎日多くの宿泊客を迎え入れているため、多数の依頼がある客室への物品のデリバリー対応が、従業員の大きな負荷になっていた。特に深夜での負荷の軽減を目指し、従業員の代わりに物品のデリバリーを可能にする同社のロボットの試行運用を希望していたが、東京都の支援もあり2022年3月に実際に設置。その結果は非常に満足のいくものであったため、現在、ホテル小田急では実運用に向けて同社と一緒に各種開発を行っており、その中にはロボットが客室に着いた時に宿泊客に知らせるために全客室に設置されたAMAZON ECHOでの音声通知、その消し込み管理などの他、エレベータを乗降時に揺れることがないようにし、将来のルームサービスでの料理が溢れないような工夫などがある。
●東京都の支援
同プロジェクトは、東京都が2021年9月にスタートした【PoC Ground Tokyo
】に同社が採択され、その導入先としてホテル小田急の協力で実現したものだ。
■【動画】PoC Ground Tokyo 解説用:
●具体的な試行内容と今後の予定
今回は、三菱電機製のエレベータに同社が開発したEVアダプタ(エレベータメーカー、機種を問わず半日程度の取り付け作業により、ロボットが自立でエレベータの乗降を実現させる)を同社の保守エンジニアが2時間という短時間で設置、フロント裏からアメニティを客室まで自動で運ぶロボットのテスト走行を含めエレベータ連携を半日で実現した。なお、今回のような試行運用は日本で初(同社調べ)の成功となる。同社では、今後のスマートホテル、スマートビルディング、スマートシティでのロボットや人が簡単にエレベータを外部から制御できるシステムを開発しており、特にEVアダプタはどのメーカー、どの機種でも基本的に超短期間、低コスト(基本は初期設置工事費は不要)でエレベータの仮想化を実現できる。また実際の設置作業では、改造作業がないことで何かあれば短期間(今回の場合は20分程度)で撤去可能だ。





また、同社は、経済産業省のロボットフレンドリを目指した「ロボット・エレベータ連携インタフェイス定義RRI」の規格に準用したゲートウエイを開発しているが、これは、2019年に経済産業省が「ロボットによる社会変革推進計画」の取り組みの一つとして設けた「ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(RRI)」の中で策定された規格の一つだ。これを使えば、開発がそれぞれのロボットごとに必要ではあるが、エイム・テクノロジーズ以外のロボットもエレベータの自立乗降が可能になる予定であり、既に多数のロボットベンダーや企業からホテルはもちろん病院、介護施設、建設現場、製造工場、物流倉庫などでのエレベータ連携の希望が同社にきているとのことだ。
