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吉野家は1899年に創業した日本初の和食ファストフードチェーン。これまでも外食産業の革新に向けて常に新たなことに挑戦的に取り組んできた。同社は長期経営ビジョン「NEW BEGINNINGS 2025」のもと、「ひと・健康・テクノロジー」をキーワードに飲食業の再定義を目指しているという。その一環として、新しい吉野家の形を共創するためのオープンイノベーションプログラム「牛丼テック」を、Idein(イデイン)株式会社と共同開催し、2020年11月4日より共創パートナーの募集を開始した。
同プログラムでは、同社が持つ経営リソースとIdeinのIoTプラットフォーム「Actcast」、今回募集するパートナーのソリューションを掛け合わせることで、新しい吉野家の形を共創していく予定だ。なお、応募締め切りは同年12月4日。一次審査を経て、2021年1月11日に最終審査を実施する。

●同プログラムの目的
Ideinが開発するActcastは、エッジデバイス上で画像解析AIなどを実⾏して実世界の情報を取得し、Webと連携するIoTシステムを構築・運⽤する為のプラットフォームサービスだ。AI/IoTシステムの開発・導入・活用には多くの要素があり、Actcastでは様々なパートナ企業が有する場や技術、リソースのエコシステムを通じて最適な組み合わせを実現することが可能となっている。
既に、吉野家とIdeinは、吉野家店舗の顧客満足度向上及びサービス品質改善を実現するための店舗センシングプロジェクトで協働しており、同プログラムでは、応募者(共創パートナー)側のソリューションとActcastを組み合わせることによって、店舗センシングプロジェクトが掲げる下記テーマへの取組を加速させることを目的としている。

【Actcastについて】:
AI/IoTシステムにおいて、クラウドだけでなくエッジの計算資源を活用しようという大きな流れがある一方、その実用化には課題が存在しており、その課題を解決する革新的な技術及びプラットフォームとしてIdeinが開発したものがActcastだ。
Actcastは、エッジデバイス上で画像解析AIなどを実⾏して実世界の情報を取得し、Webと連携するIoTシステムを構築・運⽤する為のプラットフォームサービスで、安価なデバイスを用いてエッジ側で解析を⾏い、不要な情報を送信しない事によって運⽤コストを⼤幅に削減し、プライバシーへの配慮も行いながらAIの普及を実現する。セキュリティ、産業IoT、リテールマーケティング、MaaSなど様々な分野で利⽤できる。



●店舗センシングプロジェクトが掲げるテーマ

・顧客満足度向上
・レジ前の人数カウント ・サイネージのインプレッション測定 ・サイネージのコンバージョン測定 その他

・サービス品質改善
・返却口の状況把握 ・箸の残量測定 ・トイレ清掃回数検知 ・キッチンの温度 ・ダスターの位置確認 ・店舗内の清掃状況(モップ動作等)の検知 その他



●同プログラムにおける参加者との共創イメージ

1.共創パートナーによるアプリケーション開発、2.実店舗でのセンシング、3.データをエッジ処理、プライバシー保護に配慮してデータ収集、4.収集データを活用した付加価値情報の創造、5.店舗運営に活用し、顧客満足度の向上とサービス品質改善を実現

▼ 想定される共創パートナーの主な属性(一例):

・AIアルゴリズム開発者
同プログラムではActcastプラットフォームを利用することから、参加者はアイデアと機械学習モデルの作成に専念でき、それを実店舗でのPoCを実施できるだけでなく、将来的なビジネスのスケールを目指すことが可能になる。

・BIツール提供者
吉野家の実店舗で収集された生きたデータを分析し、店舗競争力の強化に資する付加価値情報を創造する機会が提供され、将来的なビジネス機会となり得る。

※上記はあくまで一例であり、これに限らない。

●共創パートナーにもたらされる機会
同プログラムのパートナーには、吉野家の十店舗でのPoC機会が提供されるほか、ビックデータの活用や本導入が検討される。また、1年分牛丼券などの副賞も用意されている。

●PoC (実証実験)実施
吉野家の実店舗でのPoC機会が提供される。同事例は共創パートナーの実績として広報活動等に活用可能だ。


●ビックデータ活用
吉野家の店舗でセンシングしたビックデータを、共創パートナーの分析ソリューション/コンサルティングに活用できる。


●本導入検討
同プログラムの結果を踏まえ、主催企業における実運用に向けた協議の機会が提供される。


●牛丼券(365日分)
共創パートナーのソリューションが導入された実店舗において、当該ソリューションによる店舗競争力向上を顧客目線かつ長期時系列で実感できる。

●社名入り特製吉野家どんぶり(上位3社)
共創パートナーの社名が入ったどんぶり(各社1個)は、採用ソリューションによって改善されたテイクアウトのオペレーションを実感し、自宅で特製どんぶりを使用した吉野家牛丼を完全に再現できる。


▼ 同プログラム応募概要:

・対象者
個人、法人、分野や業種を問わず、同目的に適うソリューションを提供できる 全ての人が応募可能

・選考基準
- 同プログラムの目的に対する適性
- 提案ソリューションの実現可能性
- 政治、宗教、反社会的内容、公的にふさわしくない内容、
法律に違反する内容のソリューションは不可

・応募費用
無料 ※最終審査を経て共創パートナーとして採択され、協働に至った際に開発等で発生する費用等については、 別途協議の上、契約等を締結することを想定。

・応募方法
下記エントリーフォームより応募
https://forms.gle/JMdvmR1H5QiQ6EqHA

・運営窓口
「牛丼テック」運営事務局

●同プログラムの説明会について
説明会では、同プログラムの概要及び、プログラムで利用が前提となっているActcastに関してのオンライン説明会が2020年11月20日に開催される。応募検討者からの質問にも回答予定だ。説明会受付フォームより申し込みを行った人に対し、オンライン説明会の案内が送られてくる。なお、同フォームはあくまで説明会用であり、同プログラムへのエントリーフォームとは異なる。
また、同プログラムで最終審査に臨む共創パートナー候補については、Actcast上で動作するアプリケーションの開発にあたって、Actcastが提供するSDK(無償)の利用規約に同意することが前提となる。

▼ 説明会概要:

・日時
2020年11月20日(金) 13:00~14:00

・開催形式
オンライン

・参加申込み期日
2020年11月19日(木)15:00

・参加方法
説明会受付フォームより申し込み


株式会社吉野家 代表取締役社長 河村 泰貴氏:

吉野家では、「ひと・健康・テクノロジー」をキーワードとした「飲食業の再定義」を目指しております。その一つである「テクノロジー」については、吉野家に おいて「Tポイント 」サービスのビッグデータを利活用することで、お客様の考えや行動を把握し、来店客数増加への足掛かりとしております。また、多数の知見を有するパートナー企業と共創し、インターネット経由の弁当予約、人口知能搭載型ロイヤリティ・アプリの開発を行い、お客様の利便性向上・店舗の生産性向上を図っております。加えて、パートナー企業と店舗における従業員の負荷軽減について日々研究を進めております。未来に向けたAI/IOT とセンシング情報の活用は、さらなる顧客満足向上やサービス品質の改善、店舗オペレーションの簡便化・効率化につながると考えております。テクノロジーで新しい吉野家の形を共創するこのプロジェクトに奮ってご参加ください。イノベーティブなご提案に期待しております。


同プログラムの共同主催者、Ideinについて:
Ideinは、安価な汎用デバイス上での深層学習推論の高速化を実現した、世界にも類を見ない高い技術力を有するスタートアップであり、当該技術を用いたエッジAIプラットフォームActcast を開発し、実用的なAI/IoTシステムを開発・導入・活用する開発者及び事業会社へのサービス提供を行っている。AI/IoTシステムの普及に貢献してまいります。Ideinは、J-Startup(グローバルに活躍するスタートアップを創出するために2018年6月に立ち上げられた、経済産業省が推進するスタートアップ企業の育成支援プログラム)の選定企業でもある。


(ロボスタ編集部)