FeliCaも使える超小型スマートフォン「Jelly 2」登場! クラウドファンディングで大人気の秘密に迫る

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●驚くほど小さな高性能スマートフォン「Jelly 2」
中国Unihertz(ユニハーツ)は7月21日(現地時間)、超小型の4Gスマートフォン「Jelly 2」のクラウドファンディングを開始しました。
クラウドファンディングは「Kickstarter」にて行われており、7月31日時点での総支援額は8300万円以上、総支援者数は4300人を超えています。


「Jelly 2」クラウドファンディングサイト:https://www.kickstarter.com/projects/jellyphone/jelly-2-worlds-smallest-android-10-4g-smartphone


Unihertzは、
・超小型のスマートフォン
・耐衝撃性能を高めたタフネススマートフォン
・物理QWERTYキーボード付きスマートフォン
こういった特殊な用途や形状のスマートフォンを手掛ける、ユニークなスマートフォンメーカーとして注目を集めています。


Jelly 2は同社の5機種目の製品。いずれも面白い特徴を持った製品ばかり


本機「Jelly 2」は、Unihertzが最初に開発した超小型スマートフォン「Jelly」(およびJelly Pro)の後継にあたる機種で、
・ディスプレイサイズ:2.45インチから3インチへ大型化
・ディスプレイ解像度:240×432ドットから480×854ドットへ高解像度化
・SoC:「MT6735(クアッドコア)」から「Helio P60(オクタコア)」へ強化(いずれもMediaTek製)
・バッテリー容量:950mAhから2,000mAhへ大容量化
・RAM容量:2GBから6GBへ増量
・内蔵ストレージ:16GBから128GBへ増量
このように大幅な強化が行われています。

大きな性能向上が行われたにもかかわらず、本体サイズは
・Jelly:高さ92.3mm×幅43mm×厚さ13.3mm
・Jelly 2:高さ95mm×幅49.4mm×厚さ16.5mm
このように、いずれの寸法も数ミリ程度の大型化に留めており、昨今の大画面スマートフォンと比較して、圧倒的に小さな端末である特徴をしっかりと継承しています。


女性の手にもすっぽりと収まってしまうほど小さい



●小さいだけじゃない、実用的な性能こそJelly 2最大の特徴
Jelly 2の特徴は小さいだけではありません。

本機に搭載されているSoC「Helio P60」は、ミッドレンジクラスのスマートフォンに搭載されるSoCです。
有志によるベンチマークテストによれば、Qualcomm製SoC「Snapdragon 660」(SDM660)とほぼ同等のCPU性能やGPU性能を出しています。

初代Jellyで採用されていたMT6735はエントリークラスのスマートフォン向けSoCで、かなり性能の低いものでした。そのため小さなディスプレイによる使い勝手の悪さと相まって、実用面で若干不安のある仕様でした。

しかしJelly 2では十分に快適な動作が期待できるミッドレンジSoCと、3インチという実用的なサイズのディスプレイを採用したことで、
単なるガジェットギークのオモチャではなく、一般人にもおすすめできるサブ・スマートフォンとしての性能を手に入れたと言えます。


片手で操作できないほど大型化したスマートフォンに疲れてしまった人にも丁度いいサイズ



3インチ・480×854ドットのディスプレイと言えば、かつて携帯電話でよく採用されていたサイズだ(画像はパナソニック モバイルコミュニケーションズ製「P905i」)


内蔵メモリーも6GBと十分に容量が大きく、内蔵ストレージも128GBと外部ストレージを必要としないほどの大容量です。さらに外部ストレージとしてmicroSDカードも利用できるため、本格的に使い込みたい人にも十分対応できる拡張性を持っています。


Jelly 2の詳細な性能表



●日本向けに用意された「FeliCa」搭載モデル
そして何よりも嬉しい新機能が「FeliCa」の搭載です。

現在の日本市場では、安価で高性能な海外製スマートフォンが多く販売されていますが、FeliCa(おサイフ機能)まで搭載した製品はあまり多くはありません。
Jelly 2は日本からクラウドファンディングで支援を行うと、自動的に日本仕様としてFeliCaを搭載した機種が選択されます。(任意でFeliCa非搭載も選択可能)

電子決済手段として非常に手軽で、電車などの交通手段でも利用する機会の多いFeliCaを搭載しているメリットは非常に大きいと感じます。


モバイルSuicaやnanacoなど、主要な電子決済に対応している点は心強い



●クラウドファンディングだからこそ可能な低価格
7月31日現在、クラウドファンディングによるプレッジ(支援額)は、159米ドル(約1万6578円)の「Kickstarter Special – Jelly 2」からとなっています。
日本仕様のFeliCa搭載モデルの場合、これに20米ドルが追加され、179米ドル(約1万8673円)からとなります。

支援額を端末代金として考えた場合、純粋にその価格の安さに驚きますが、受注生産的なクラウドファンディングだからこそ可能な価格設定とも言えます。

ただし、クラウドファンディングには注意も必要です。
Unihertzは過去の製品すべてでクラウドファンディングを行っており、すべて製品化しているため信頼性は高いと考えられますが、
・生産の遅延
・仕様の変更
・製品開発の中止
こういったリスクがあることも忘れてはいけません。
当然、そういった場合にはクラウドファンディングサイトを通じて情報は共有されますが、場合によっては返金などが行われないこともある点は、十分に留意しておきましょう。


クラウドファンディングサイト内にある注意書き(日本語部分は筆者による翻訳)


クラウドファンディングは8月20日(現地時間)まで行われ、製品の出荷は2020年12月を予定しています。
クラウドファンディング終了後には通常販売も予定されていますが、通常販売価格は298米ドル(約3万1091円)となります。

Jelly 2は、
・大きなスマートフォンに疲れてしまった人
・ちょっと変わったスマートフォンを使ってみたい人
・2台目の安価なサブ端末を探している人
そんな人々におすすめのスマートフォンです。

日本向けモデルに搭載されるFeliCaを活用し、電子決済専用端末として活用してみるのも面白いかもしれません。


執筆 秋吉 健