ブラジルのアマゾン森林火災をめぐり、ボルソナロ大統領を支持する農家のグループが森林に放火した疑いがあることが分かった。NHKニュースが報じた。

検察の調べによると、およそ60人が10日、SNSで連絡を取りながら一斉に火をつけたという。メンバーたちは理由について、「アマゾンの開発を進めるボルソナロ大統領への支持を表明するためだった」と話しているとのこと。ブラジル政府によると、ボルソナロ大統領はこの放火について厳しく対応するよう関係機関に指示したという。

ブラジルのアマゾンでは、記録的なペースで森林火災が発生している。ブラジルの国立宇宙研究所によると、2019年1月から8月27日までに起きた森林火災の数は8万3000件余りで、2018年の同じ時期の2倍近くとなっている。開発を重視するボルソナロ大統領の姿勢が火災を拡大させているとして、大統領に対する批判が高まっていた。

アマゾン森林火災 大統領支持者が放火か 検察が捜査(NHKニュース)