ANAとJALが来春から変動料金制導入、旅行会社向けに
従来のIT運賃は航空会社が季節や曜日などの需要予測を元に数カ月先の価格を提示。旅行会社は自らの商品に組み入れて、ツアーの価格を決めていた。航空2社は個人向け航空券で予測残席数に連動した運賃を拡大しており、収入(レベニュー)最大化を狙い、IT運賃も対象とする。
変動料金制が普及すると、ウェブ経由で航空券と宿泊、着地型観光を自由に選んで組み立てる商品「ダイナミックパッケージ」が主流になると見られる。だが、旅行大手各社は対応に出遅れている。
航空2社の方針を受けて、JTBは「ダイナミック化を進める」(高橋広行社長)として18年度に開発中だった仕入れ・販売の基幹システム刷新を中止。航空券だけでなく、ホテルや鉄道などへの変動料金制拡大に備え、リアルタイムの仕入れ機能を持った新システムの開発に着手した。
日本旅行は「大規模な(システム)投資をして、店舗が(変動料金制に)対応するようにしていかなければならない」(堀坂明弘社長)と投入を準備。KNT―CTホールディングス(HD)も「ITシステムの抜本的改革に取り組み、早期にダイナミックパッケージに参入する」(丸山隆司社長)としている。

