SLの魅力を次代へつなぐ“トーマス号”の整備法
日本国有鉄道(現JR)の電化によりSLの姿が少なくなるなか観光客誘致の切り札として、大井川鉄道は1976年(昭51)にSLの動態保存を行い、製造当時のまま残す取り組みを続けている。
朝の整備はSL運行までと時間が限られるため、経験の必要な打音検査は、ベテランの整備士が行う。約100カ所をハンマーで叩き、反響音の違いで異常がないか確認する。
SL製造当時の資料は少なく、正常な状態を視覚だけに頼ることなく、熱・音・においで記憶している。
トーマス号の運行により客層が若返った。鉄道の原点となるSLの魅力を次代へつなぐ。
(写真・文=北山哲也)
