まだ不安が残る格安スマホの購入に向いている人の特徴6つ

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イオンが12月から国産の富士通製の格安の販売を発表し、ますます格安スマホの普及には拍車がかかりそうだ。
しかし、格安スマホは料金面でおトクなのは明らかだが、それ以外にもメリット/デメリットがあり、購入や機種変更に迷っている人も多い。そもそも、格安スマホは、どんな人が使うとおトクなのだろうか?

格安スマホに向いている6つの特徴について考えてみた。

●その1 とにかくスマホにかかる総額を安くしたい人
格安スマホと一口に言っても、実際には端末と通信サービスをひっくるめて考える必要がある。
例えば、イオンが扱うLTEスマホの「Alcatel OneTouch Idol 2S」(TCT Mobile Limited製)の場合、通信費は月額1650円で24 回払いの端末とセットで月額2980 円となる。

これは格安の端末と、格安な通信料金の格安SIM(MVNOキャリア)との組み合わせで実現されている。

NTTドコモ、au、ソフトバンクの三大キャリアは今年、通話料が定額となる新プランを発表したが、標準的なプランがいずれも月額8000円程度になることを考えると、格安スマホは、総額でかなり安くなることがわかる。

●その2 長電話が嫌いな人
大手キャリアは今年、通話料固定サービスをスタートした。料金は横並びで月額2700円で通話し放題とある。一方、格安スマホの場合、20円/30秒などの通話料で通話すれば料金は上がる。

格安スマホの場合、MVNOに支払う通信費のうち1000円程度が通話基本料に相当すると考えると、だいたい月あたり30分以上通話する人は、大手の固定額を上回ることになる。

つまり、長電話しない人、あまり通話をしない人ほど格安スマホに向いていると言える。

●その3 移動時は、あまり使わない人
格安スマホは、大手キャリアの比べてスマホのデータ通信に容量が少ないケースが多い。大手の標準プランの場合、5Gバイトを超えると、通信速度が低速になる。それに対し、格安スマホのプランででは上限が1〜2Gバイトといったプランが多い。

1Gバイトは動画視聴なら数時間分。1日に割り振れば十数分程度となる。動画視聴やアプリのダウンロードなどを頻繁に行えばあっという間に容量は使い切ってしまう。
逆に動画などが視聴せず、メールやWebウェブの閲覧が中心ならば十分に使える量となる。

移動中にはメールチェックやウェブ検索程度しか利用しない人は格安スマホに向いている。

●その4 生活環境でWi-Fi通信が使える人
自宅や職場、よく立ち寄る場所にWi-Fi環境が整っている人は、格安スマホに向いている。動画視聴やダウンロードなどの大きなデータが多いが、Wi-Fi接続をつかえば、モバイル通信を使わずにスマホやインターネットが利用できる。

●その5 メイン端末ではない人
ガラケーやほかのスマホを使っていて、2台目以降として格安スマホを考えている人は、格安スマホがおトクになる理想的なユーザーと言える。

ガラケーは通話のみにしてデータ通信は解約する。2代目の格安スマホは通話なしでデータ通信のみのプランにする。
こういった使い分けができる人は、おトクに格安スマホを追うことができる

●その6 最新型でなくても気にならない人
格安スマホは、大手キャリア販売のスマホや人気のスマホに比べ、プロセッサやバッテリ、カメラなどの性能が低い場合がある。
最新の性能でなくても、実用になればいいと割り切れる人や、少し古いことは気にせずに使いえる人は、格安スマホに向いている。

●まだまだ進化する格安スマホの環境
格安スマホのデメリットとしてデータ通信容量の少なさを上げたが、最近では月5Gバイトまで使えるプランも登場してきている。また、楽天でんわやLINEなど、格安で通話ができるサービスも充実してきた。

格安スマホを取り巻く環境は日々向上しており、今後、どんどんデメリットは減っていくだろう。