大好きな彼女とついに結婚。子供をつくり幸せな家庭を築くはずが、ふと気づくと「あれ、ウチの嫁ってこんな女だったっけ……?」。こうなったらもう手遅れだ。高嶋政伸さんではないが、ドロ沼の展開が待っている。

なぜ、女性は結婚すると豹変(ひょうへん)してしまうのか? 本誌が「現在、妻への不満で離婚を考えている20、30代の男性100人」という、いかにも悲しい男たちにアンケートを行なったところ、以下のような悲惨な声があがった。

「おおらかだった妻が、結婚直後に束縛オンナに豹変。残業時は30分に1回、休日出勤のときは15分に1回、会社に電話を入れてくる。先日、出勤前のキスをうっかり忘れたところ、妻が泣きながらはだしで追いかけてきた。泣きたいのはこっちだ」(印刷・29歳)

「結婚後、妻が占い師に洗脳されていることが発覚。妻に海外旅行を提案したところ、『今月は外国に悪魔がいる時期だから絶対ダメ』と断られ、いつの間にかベッドルームもピンクに統一。さらに『最近、あなたとのエッチでイケないのは、このベッドに水子の霊がいるからと言われた』とお香をたきだし、挙句の果てには『神様のお告げで別れたい』と離婚届を出された」(銀行・29歳)

これらは極端な例だが、それでも結婚前に妻の“正体”に気づかなかったという男性は、思いのほか多い。前出の100名に「離婚を考えている理由」を聞いたところ、「性格の不一致」(30名)、「家事ができない」(18名)、「金銭感覚のなさ」(10名)、「何もしてくれない」(10名)といった答えが上位に並んだ。

性格の不一致とか家事ができないとか、結婚前に分かりそうなものだけど? 彼らに「見抜けなかった理由」を聞いてみると……。

「交際期間が短かったので、金銭感覚の荒さがわからなかった」(商社・32歳)

「彼女が気の多い女だと気づいていたが、外見がいいので許してしまった」(住宅営業・34歳)

「妻がねこをかぶっていて、子供嫌いなことに気づかなかった。自分がアホだった」(SE・28歳)

早稲田大学で「恋愛学入門」を教える森川友義教授は、彼らの証言をこう分析する。

「現代は結婚したい女性が多く、恋愛の駆け引きも圧倒的に女性のほうが上手です。その上、男は恋愛バブルに陥ると冷静さを失い、女性のネガティブな部分が見えなくなってしまう。結婚は、自分という商品価値と相手という商品価値の等価交換ですから、結婚前に相手の『看板に偽りあり』かどうかの確認を冷静に行なっておくべきです」

結婚には憧れるけど、美元(高嶋嫁)みたいだったらどうしよう……。悩んでいる間にも日本の未婚率、初婚年齢、そして離婚率はグングン上昇しそうだ。

■週刊プレイボーイ27号「結婚前にチェックしておきたい彼女についての20のこと」より