朝と夕方の通勤・通学ラッシュ時間帯に導入されている、女性だけが利用可能な「女性専用車両」。韓国人ブロガーのグーボン氏は、日本旅行で初めて「女性専用車両」に乗り、その感想をつづっている。

 「本当に女性しか乗っていなかった」と語る筆者は、男性が全く乗車していない女性専用車両を見て驚いた様子。「男性専用車両がないところを見ると、普通の車両は男女共用のようだ」とし、韓国にはない女性専用車両が不思議だったと語る。「車両には目の高さに鏡も設置されていた。お化粧を直すということなのだろうか、細かい配慮が感じられた」と述べる。

 韓国人ブロガーのコムトリ氏は、日本で女性専用車両に乗りながら、韓国で2008年に女性専用車両の導入をめぐって議論になったことが思い浮かんだと綴る。当時、韓国は賛成派と反対派で衝突し、ソウル都市鉄道公社が女性専用車両の導入で逆差別になることを懸念して、女性を対象にアンケート調査を実施したという。その結果、女性の間からも反対意見が多く、性犯罪の抑制効果も疑わしいという理由で、導入計画が白紙になったと筆者は述べる。

 筆者は、なぜ女性専用車両が日本に存在するのか、また、韓国で増加傾向にある地下鉄の性犯罪件数などを示した上で、再び韓国で導入が検討される可能性は十分にあると考察する。「日本旅行で女性専用車両を利用して『あ、便利だ』と感じた」「夜でも痴漢の心配をすることなく、安心して電車を利用することができた」と女性専用車両導入に賛成意見を述べる。

 しかし、女性専用車両の外に行けば再び痴漢の危険に晒(さら)される危険があり、専用車両の導入だけでは根本的解決にはならないとも指摘。韓国で導入するなら、女性にも男性にも効果のある代案が必要ではないかと考察した。(編集担当:新川悠)



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