チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦で敗退したリヨンのFW、カリム・ベンゼマ(21)が13日、来シーズンもリヨンに残ることを表明した。レキップ紙が報じている。

 バルセロナ戦で不発に終わり、同い年のメッシより1つ少ない5ゴールで大会をあとにしたベンゼマ。取り沙汰される移籍問題については、バルセロナとの2試合を終えたあとに明らかにすると語っていた。

 そしてその大一番を終えた翌々日、「来シーズンもリヨンに残る。自分はリヨンで育ったし、全員をよく知っている。レギュラーとしては2シーズン目で、まだ21歳だ。ほかのクラブに行くなら、時間はたっぷりある」と移籍の考えを完全に否定した。

 「リヨンでつづけることを心から望んでいる。ピッチの上でも、それ以外でも、まだ多くのことを学ばなければならない。みんながバックについていて、ここの居心地はほんとうにいい」と語るベンゼマ、「これから何が起こっても変わらない」と残留の決意は固い。

 今シーズン、国内、欧州とも早々にカップ戦から姿を消したうえ、8連覇のかかるリーグでも2位のパリ・サンジェルマンに1ポイント差に肉迫され、もっともつらい時期を迎えているリヨン。若きエースの今回の発言はクラブ全体にとって何より心強いはずだ。ピュエル監督も「我々にとっても、彼自身にとってもいい知らせ。彼は成長の機会を与えられるクラブにいる。私と話し合う必要もなしに、賢明な選択をした」とこの報を歓迎している。