約40年間、精神科病院に入院させられたとして、元患者の伊藤時男さん(73)が国に損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は10月1日、「国の不作為によって意に反した長期入院を強いられたと認められない」として訴えを退けた。原告は控訴する方針。(弁護士ドットコムニュース・一宮俊介)●東日本大震災を機に退院訴状などによると、伊藤さんは10代で統合失調症と診断され、1973年から2012年までの39年間入院。その間、退院を希望した