フィリピンのマルコス大統領と会談する岸田文雄首相(写真・共同)首相の外遊といえば、訪問先への手土産がつきものだ。途上国に対しては巨額の経済協力。ところが今回のフィリピン行きは様相が違った。東シナ海や南シナ海でともに中国の圧力を受ける「同志国」として、「準同盟」への関係格上げが最重点のテーマだった。アメリカに背中を押される形で日本が前のめりで進める防衛協力には相応のリスクが伴うが、危機時の対応をどこ