若手研究者にとって研究の内容以外の悩みといえば、自らのポストと研究室の環境が上位に来るだろう。「おだやかな性格だが、研究では目立ちたい。常にチャレンジ、選択肢はより困難な方を選ぶ」。東京工業大学物質理工学院の稲木信介准教授がこんな強さを獲得した背景にも、研究室後継へのプレッシャーと将来のポストの不安があった。京都大学で高分子合成化学に取り組んで博士号を取得。その後、「水の電気分解」のように電解