試合 :コンフェデレーションズカップ 第2戦
開催日:2013年6月19日
結果 :イタリア代表勝利
スコア:「3−4」
得点者:本田圭佑(PK) 香川真司 デ・ロッシ OG バロテッリ(PK) 岡崎慎司 ジョビンコ


日本代表選手評価(10点満点)

FW:前田遼一
MF:香川真司 本田圭佑 岡崎慎司
MF:遠藤保仁 長谷部誠
DF:長友佑都 今野泰幸 吉田麻也 内田篤人
GK:川島永嗣

FW:ハーフナー・マイク
MF:香川真司 本田圭佑 岡崎慎司
MF:遠藤保仁 中村憲剛
DF:長友佑都 今野泰幸 吉田麻也 酒井宏樹
GK:川島永嗣


長友佑都:5点

悪くも無く、良くも無く、という感じだった。積極果敢なドリブルでの仕掛けも見せていたが、そこから先のクロスにはあまり精度が無く、やはりそれだと効果的な仕事ができていたとは言い難い。最近の長友は、一時期は上がってたいたクロスの精度が、また落ちてきてしまっているように感じる。おそらく怪我の影響では無いと思う。更には、最近の長友はシュートをよく打つようになっているが、しかし、あまり決まりそうな感じがしない。ミドルレンジからのシュートの場合には、パワーだけではなく際どいコースに蹴る事ができる技術も必要だし、また、もう少し意外性のあるタイミングでの狙いが必要だと思う。そして、シュートを打とうとして角度が無くなった場合には折り返した方が良いと思うし、それでも強引にシュートを打ちたい場合はニアサイドのゴールの天井に突き刺すようなシュートを打てるようになる必要があると思う。


内田篤人:5点

酒井宏樹への交代というのは、やはり攻撃の威力やクロスの精度という部分で、内田よりも酒井宏樹の方がより期待できる、という事がザックの中では定着しているからなのかなと思う。そうなってくると、ネイマールやリベリのような選手が中央でプレーしている事もある訳だし、日本には、酒井宏樹、酒井高徳、駒野友一、長友佑都、内田篤人、という5人の右SBでプレーできる選手がいる訳だし、そして、ボランチの人材は不足しているのだから、やはり本気で内田をボランチで起用してみるのも有りなのではないだろうか。長谷部の代わりとしてでも、3ボランチのアンカーとしてでも、1回だけでも良いから試してみて欲しい。メキシコ戦で、右SHに清武、右ボランチに内田、右SBに酒井宏樹、という配置にするのも面白いかなと思う。


今野泰幸:4点

最後の失点に繋がったイタリアへのプレゼントパスは、おそらく今野だったと思うのだが、ブラジル戦の最初の失点の時もフレッジに対応していたのは今野だったし、そういう1回のミスや対応の悪さが失点に繋がってしまっているので、やはりそこは成長させなければならない部分だと思う。身体能力では劣ってないと思うが、しかし、どうしても体格の部分では劣っているので、そういう選手がCBで頑張るには、もっと鋭い読みと1つ1つのプレーの正確さが必要になってくると思う。もちろん冷静さもそう。但し、もう何度も書き過ぎているが、やはり今野はボランチもしくはSBの選手であると思う。緊急時、攻撃的な3バックをやる時、相手のFWにアジリティタイプの選手がいる時、そういう時に今野をCBで起用する、という事には有効性があると思うが、しかし、恒常的なCBとして起用するのはどうかなと思う。


吉田麻也:3点

ハッキリ言って、吉田は成長速度が遅い。名古屋グランパス、VVVフェンロ、サウサンプトン、着実に成長は続けているが、しかし、このままの成長ペースでは、やはり2014年のW杯では心配でならない。セーフティーにやるべきかそうではないのかの状況判断力。相手を動きを封じる強さ。DFラインの裏への対応。サイドで守備をする時のプレーの仕方。前へ出て守備をする時の強さや巧さ。ボールを持って攻撃参加した時の判断力。全てにおいて吉田はまだ能力的に不足している。闘莉王や中澤の復帰を望む声がある事を吉田は悔しく思って欲しい。センターラインに守備の強度を欠くチームが強い訳がない。そんなチームがどこに存在しているだろうか? 吉田はもっともっとストイックに自分を追い込むべきだ。少なくともこれからの1年間はそうあるべきだ。今のままでは、CBとして2014年のW杯の地に立っているのは闘莉王かもしれない。その可能性は大いにあると思う。