「ダンス必修化」に群がる役人の利権
EXILEのNHKで初の冠番組「Eテレ×EXILEの『“E”ダンスアカデミー』」が8月24日、31日の午後6時55分からNHK Eテレで放送予定。EXILEのUSAとTETSUYAが12人の子供達にダンスの楽しさを教える番組だ。
ダンスに注目が集まっている原因のひとつが、この4月から中学校の学習指導要領でダンスが必修化されたことだ。選択できるダンスには「創作ダンス」「フォークダンス」などあるものの、「現代的なリズムのダンス」としてヒップホップ系のダンスを選ぶ学校が多い。とはいえ、体育教師にもダンスに無縁な人は多い。そこでクローズアップされてきたのがダンスの資格である。
ダンスの資格といえば、日本テレビ系列で放送されていたバラエティ番組『ウリナリ芸能人社交ダンス部』を見た人なら、南原清隆が日本アマチュアダンス協会1級を取得したのを覚えている人もいるだろう。しかしあれは社交ダンス。ほかにもジャズダンス、モダンダンス、バレエダンス、フラ(ハワイアンダンス)、フラメンコなど多くのダンスがあるが、資格などをきっちり整えているところは少ない。舞台に出演したり大会で実績を積んだりした経験者が、指導に回っているのが実情だ。
そこにタイミング良く登場したのが一般社団法人「ワールドリズムダンス技能協会」であり、「ワールドリズムダンス技能指導士(FUNK編ヒップホップダンス基本技能指導士)」である。協会設立は必修化直前の今年1月25日。また「ワールドリズムダンス技能指導士」を扱うのは厚生労働省の外郭団体「財団法人 職業技能振興会」だ。受験料だけでも2万円。研修を受講するとテキスト料、研修受講料も含めて5万円が必要。合格すると認定登録料として5,000円。その上に初回3年、以降2年毎となる更新制度もあるらしい(詳細未定)。
中学校で指導するには資格は不要だが、あえて拠り所を求めれば、できたてホヤホヤ団体の資格でも止むを得ないのだろう。
必修化のきっかけは自民党の安倍政権にある。その時こんな形で食い物にされると教員達は予想しただろうか。ここに怪しげな利権が透けて見えるのは、筆者だけではないはずだ。
