米タイム誌が主要20カ国を対象に実施した「国家イメージ」に関する調査で、日本は2007年から4年連続で第1位に選ばれた。また、別の調査においても「中国のイメージのほうが日本よりも良い」と答えたのは中国とパキスタンだけという結果となった。中国人ジャーナリストの王錦思氏は日本のイメージが世界最高である理由について、自身のブログにまとめている。

 筆者は、日本のイメージが良い理由の1つとして、日本経済の発展とハイテクなどの存在が良好なイメージ形成に寄与していると主張し、「わが国のように、メラミンといった有毒物質が食品に混入されることもなければ、下水油が使われることもない」と語った。

 また筆者は、日本が世界の国々へ経済援助を行っていることを指摘。外務省によれば、日本のODA拠出額は1991年から10年連続で世界一であり、日本は経済大国となったはずの中国にも12年度だけで42億円を超えるODAを提供する。筆者は、「多くの中国人は気付いていないが、現在も日本は中国で病院を作ったり水の供給を行ったりしてくれている」と紹介した。

 国家のイメージは国民によっても大きく左右される。多くの外国人は、日本人は道徳を守り、大声でけんかしたりせず、礼儀や約束を大切にすると評価している。東日本大震災に直面した日本人は秩序正しく、避難所にゴミを散らかすこともなかった。

 日本の周辺国家は日本を低く評価しがちだが、こうした批評が世界における日本のイメージを損なうことはないと語る筆者は、「確かに日本が過去に行った侵略戦争は日本のイメージを損なうものだが、その観点だけで日本を評価すべきではない」と主張、もしも日本が歴史問題をすべて解決し、日韓など周辺国家においても良いイメージを得ていたならば、中国との差はどれほど開いてしまうことだろうと綴った。(編集担当:畠山栄)