夢の自動運転、グーグルが実験していたりドイツ系メーカーが力を入れている分野、という印象もありますが、こうした先進技術の開発では一日の長のあるゼネラルモーターズが『スーパークルーズ』という半自律的な自動運転技術を発表しました。


そのターゲットは高速道路。そうしたステージに限定しているのは歩行者を認識して回避するといった対策をせずに済むことや、そもそも自動運転が求められるのは長距離を移動する場合という判断なのでしょう。


また、追尾式クルーズコントロールといった既存技術が熟成されつつあるというのも、高速道路での自動運転を実現するのにプラスになっているようです。


さて、この『スーパークルーズ』を構成するのはレーダー、超音波センサ、カメラ、GPS地図データといったもの。これらのデータから状況を判断することで、自動的に速度や車間距離を合わせ、また道に合わせてトレースすることが可能になったというわけです。



こうした”ほぼ自動運転”を実現するテクノロジーの多くはすでに最新モデルに搭載されている技術ですから、『スーパークルーズ』の実用化は5年内にできるのではないかということです。


これが実現すれば高速道路の移動は寝ていられる、と思ってしまいますが、さすがにそこまではいかないようです。カメラとGPS地図データによる道路のトレースは、条件次第ではキャンセルされる可能性があるので、ドライバーによる操作が必要になるケースもあるそう。


まだまだ運転免許がなくてもクルマを動かせる時代を期待するのには早いようです。


(山本晋也)