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 作家湊かなえ氏(53)が、30日までに自身のインスタグラムを更新。大ヒット上映中の「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」(監督及川啓)を鑑賞したことを報告し、ネット上で広まっている自身の著作との関連について言及した。

 24日に公開された「ちいかわ」初の劇場版作品は、公開3日間で興行収入22億4000万円、観客動員150万人を突破する大ヒットを記録。原作者・ナガノ氏ならではのかわいらしさとダークな世界観が話題となり、SNSでは「後味は湊かなえ」「読後感が湊かなえ作品みたい」といった感想が相次いだ。

 これらの声を受け、湊氏は「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ観てきました“後味が湊かなえ”の感想に、こういうことか!と納得」と、まさかの“本人公認”に。「『告白』より『人間標本』の読後感に近いかも」と分析した。

 また「後味が悪い」と「他人の不幸が好き」はイコールではなく、「後味が悪い」=「善悪や正しさについて考えさせられる」と捉えているといい「後味の悪い作品を“おもしろい”と表現することに、抵抗はありません」と主張。「めっちゃおもしろかったです ヒトハとフタバの顔が描かれてないところに、原作者のナガノさんの優しさを感じ、後味だけで語るにはもったいない作品だと感じました」と称賛し、「ちいかわファンの皆さんに、こちらからも一度だけオススメを 海が舞台のミステリ群像劇『王国』もぜひ読んでみてください」とすすめた。

 この投稿には「後味が悪いという言葉の先生の捉え方にすごく共感しました…」「後味はまさしく湊かなえ先生でした!」「今まさに見てきました!どちらの立場に立つか、何が正解かを考えること。答えのない問いに自問自答するのもいいですよね」「感想はそれぞれの正義があり無自覚に人を傷つけてはいないかと感じる心を持ちたいと思いました」と、さまざまなコメントが寄せられた。

 湊氏は1973年生まれ、広島県出身。2009年に「告白」で第6回本屋大賞を受賞。「少女」「贖罪」「Nのために」「夜行観覧車」「リバース」など映像化されたヒット作を数多く発表。読後に重い余韻が残る作風から、「イヤミス(嫌なミステリー)の女王」として広く知られている。