「サイクロスポラ症」による集団感染は9州で確認されている/Melanie Moser/CDC/AP

CNN)米国で下痢を引き起こす寄生虫感染症「サイクロスポラ症」の感染が拡大している問題で、米国疾病予防管理センター(CDC)は、玉レタスとの関連が疑われる一連の症例が9州で確認されたと明らかにした。

すでに集団感染が確認されていたインディアナ州、ケンタッキー州、ミシガン州、オハイオ州、ウェストバージニア州に加え、イリノイ州、カンザス州、オクラホマ州、ペンシルベニア州の4州も発生地域に加わった。

州の追加については、米紙ワシントン・ポストが最初に報じた。

CDCによると、データでは引き続き、食品会社テイラーファームズのメキシコ支社が供給した汚染レタスが原因となったことが示されている。CDCの集計では、9州のタコベルで食事をしたことを報告したサイクロスポラ症の感染者は1947人に上る。玉レタスに関係する集団感染の症例は6月22日に初めて確認され、7月20日の時点でも続いているという。

ただ、9州の保健当局はこの夏、1万2000件を超えるサイクロスポラ症の症例を報告しており、その大半はミシガン州に集中している。

ミシガン州の保険当局者によると、州内の症例の一部には他の感染源が関係している可能性がある。聞き取り調査を受けた全員にレタスを食べた記憶があったわけではないという。

患者への詳細な聞き取りや流通経路を追跡した結果、保健当局はメキシコ中部の玉レタスが感染源になった可能性が高いと特定した。米食品医薬品局(FDA)の調査官やメキシコの保健当局が現在、汚染の原因について調査中。テイラーファームズは、メキシコ中部で加工され、米国27州の飲食店や各種の食品サービス、小売り業者に出荷された細切りレタスをリコール(回収・無償修理)した。

サイクロスポラ症の症例はこの夏、数十の州で確認されている。CDCは複数のクラスターを調査中で、そのすべてが同じ感染源に関連しているわけではないと説明している。

汚染された食品や水を摂取してからサイクロスポラ症の症状が現れるまでには、最長2週間かかる。症状には水様性の下痢や食欲不振、体重減、腹部のけいれん、膨満感やガスの増加、吐き気、倦怠(けんたい)感があり、発症した人は数週間にわたって症状が続く可能性がある。