アルゼンチンサッカー協会(AFA)は23日、会長のクラウディオ・タピア氏や財務担当のパブロ・トビッジーノ氏がアメリカの裁判所から証言を求められたとの一部報道を全面的に否定する声明を発表した。『ESPN』が伝えている。

 アルゼンチン国内では、北中米ワールドカップ決勝後に帰国するためニューヨークのJFK空港を訪れたタピア会長とトビッジーノ氏が、AFAに関連する商業契約を巡る米当局の捜査の一環としてFBIに拘束され、事情聴取を受けた上で証言を求められたと報じられていた。

 一方、米『マイアミ・ヘラルド』によると、FBIはAFA関連のスポンサー契約を巡り、米国の銀行システムを経由した送金会社を通じて、アルゼンチン国内のAFA幹部や関係者個人に資金が流れた疑いについて捜査を進めているという。ただし、現時点でこの捜査に関連してアメリカで正式な起訴は行われていないと伝えている。

 こうした報道を受け、AFAは声明で「クラウディオ・タピア氏やパブロ・トビッジーノ氏が米国の裁判所から証言を命じられたという主張は完全な虚偽であり、携帯電話や電子機器が押収されたという報道も事実ではない」と強く否定した。

 その一方で、AFAは第三者が「米国の大陪審に出廷し、AFA幹部を含む複数人物について証言する可能性がある」との召喚状を受けていることは認めた。ただし、その人物の氏名は明らかにしていない。

 さらにAFAは「問題となっている文書には、会長や財務担当者に対して出廷を命じる内容や手続き上の義務はなく、財産や電子機器の差し押さえを命じる記載も存在しない」と説明し、今回の召喚状はタピア会長やトビッジーノ氏を直接対象としたものではないと強調した。