京都祇園祭ルーツ「おぎおんさぁ」今年も盛大に 脳出血乗り越え特別な思いで参加 鹿児島市
鹿児島の伝統行事「おぎおんさぁ」の本祭がきのう5日、鹿児島市で行われました。今年は、大病を乗り越え、特別な思いで祭りの運営に復帰した男性の姿がありました。
悪疫退散や商売繁盛を祈願する京都の祇園祭をルーツに、江戸時代から400年以上続くとされる「おぎおんさぁ」。今年は熱中症対策のため、例年より2週間前倒しで開かれました。
最終日の本祭。総勢2500人の担ぎ手が天文館の電車通りを練り歩きます。
(見物客)「最高」
(見物客)「すごい。すばらしい。元気をもらった」 特別な思いで参加今年、特別な思いで参加した男性がいます。鹿児島市で警備会社を経営する大渕脇正太さん(47)。
40歳まで17年間、鹿児島青年会議所の一員として、「一番神輿」の担ぎ手を務めました。
青年会議所を“卒業”したあとも毎年欠かさず、運営をサポートしてきましたが…去年の8月。突然の病に襲われます。
(大渕脇正太さん)「寝起きでパッと起きた瞬間、バットで頭をたたかれたようなドーンという衝撃が来た。3年は車椅子か寝たきりだと(医師に)言われた。もう終わったなと思った」
脳出血で左半身が動かなくなり、半年間、入院。支えてくれたのが「おぎおんさぁ」で友情を深めた仲間たちでした。
(大渕脇正太さん)「みこし関係の人も見舞いに来てくれて励みになった。(おぎおんさぁ)は生活の一部。これで1年が回っている。長く携わっていければいい」
友人たちも心待ちにリハビリの末、自力で歩けるまでに回復した大渕脇さん。今年はみこし隊を見守る安全管理を担当しました。
友人たちも大渕脇さんの“復活”を心待ちにしていました。
(大渕脇さんの友人・川畑真さん)「みこしばか。みこしのために生きている。彼がいないと始まらない」
細心の注意で見守るみこしは大きいもので1トン。一瞬の油断が事故につながるため、警備には細心の注意を払います。
25年の経験を頼りに、担ぎ手や見物客の安全を見守りました。
また来年も祭りは無事終わりました。
Q.きょうは何歩歩いた?
(大渕脇正太さん)「2万2000歩。無事に終わってほっとした」「おつかれ、よかったね」
(大渕脇さんの友人・野崎輝久さん)「全然動けない状態から復活してくれてうれしかった。ここまで元気になると思っていなかった。歩けるのが奇跡」
(大渕脇正太さん)「うれしい。目標ができた。また来年も参加したい」
参加者がそれぞれの思いでのぞんだ今年の「おぎおんさぁ」。鹿児島に本格的な夏を届けてくれました。
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