「歳を重ねると、なにをするにも体力や集中力のペース配分が必要になってきました」。そう話すのは、50代の元祖節約主婦として知られる若松美穂さん。ここでは若松さんが実感した「片付けをスムーズにするためにやめたこと・始めたこと」を5つ紹介します。

1:片付け前に「気持ちを上げる」小さな工夫をする

先日、衣替えと服の整理を終わらせました。そのときに実感したのが「片付けは気合いだけでは進まない」こと。若い頃は休日に一気に片付けられたことも、50代になるとそうはいきません。無理すると翌日に疲れが残ったり、「また今度でいいか」と先のばしになったり…。

【写真】音楽を聴いて片付けモチベアップ

だからこそ最近は、どう片付けるのかと同じくらい「片付ける前に環境を整える」ことも大切だと思っています。とくに大事にしているのは以下の3点。

・快適な室温にする

暑い日はためらわずにエアコンをつけ、寒い日は部屋をしっかり温めます。節約よりもやる気を大事にします。

・「動ける服」に着替える

汚れてもよく、ストレッチもきいている服に着替えて片付けスイッチを入れます。

・気分が上がる音を流す

音楽やラジオなど、テンションが上がる音にサポートしてもらいます。

「片付けを始めるぞ!」と意気込んでも、暑さや寒さをガマンだけで疲れてしまうことも。この日だけは電気代の節約より「自分のモチベーション」を最優先。結果的に作業をサクサク終わらせる近道になっています。

2:仕分けスペースを先に確保する

片付けが途中でイヤになる大きな原因は、取り出したもので足の踏み場がなくなって部屋が余計に雑然とすることだと感じています。ですが、片付けには捨てる・リサイクル・保留・収納など、仕分けをするためのスペースが必要になります。

そこで、片付けるものを引っぱり出す前に、あらかじめ床やテーブルの上に、ある程度広げるスペースを確保しています。ゴミ袋や紙袋、カゴなどで仕分けるという方法も便利でした。

3:集中力をきらさない。「掃除グッズと飲み物」を先回り

ものをしまう前には必ず棚や引き出しを軽くふいています。そのため、ウェットティッシュやフローリングワイパーは最初から手もとに準備。一緒に飲み物やゴミ箱も置いておくと、途中で何度も取りに行かずにすみます。

片付けの途中で「あれを持ってこなきゃ」「のどが渇いた」と、別の考えごとが増えると集中がきれやすいもの。これからのジメジメシーズンに向けて、わが家では「必要なものは先に用意しておく」工夫をしています。

4:服の仕分けは「清潔感」を基準にする

衣類を仕分ける際、「まだ着られるかどうか」を考え始めると、どうしても判断に迷いがち。そこで50代の私が大切にしているのは「生地感や毛羽立ち」のチェックです。

毛羽立ちや毛玉、ヨレが目立ってきたコートやトップスなどは、思いきって処分対象へ。大人の装いこそ、素材の“清潔感”がなによりの味方になってくれると思います。

5:「疲れる一歩手前」でストップする

片付けは、仕分けだけでもかなり体力を消耗します。ここでがんばりすぎてしまうと、「片付け=しんどい・疲れる」というマイナスな印象だけが残ります。それが、次のやる気ダウンにつながるため無理は禁物。

そこで私は、疲れる一歩手前でやめると決めています。たとえば、

・仕分けの日と収納の日をあえて分ける
・「今日はこのクローゼットの1段だけ」と小さなステップにする
・ゴミを片付ける時間も入れて、「〇時で終わらせる」と決めておく

のがポイント。今は体力を小出しにすることで、気持ちと体の負担を減らしています。

片付けをラクに進めるには、やり方そのものだけでなく「いかに自分を疲れさせない環境をつくるか」が大切だと感じています。気合いに頼らず、環境を整える。私たち世代にやさしい片付けを実践し、この先も無理なく続けていきたいです。