スポニチ

写真拡大

 FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会で決勝トーナメント1回戦で敗退した日本代表は30日、ブラジル戦から一夜明けて米テキサス州ヒューストンの宿舎で取材対応した。左膝を痛めて1試合の出場に終わったMF久保建英(25=レアル・ソシエダード)は、次回30年W杯に向けて新世代の突き上げを要求。日本代表は2日に帰国し、森保一監督(57)が都内で会見を行う。

 日本サッカーを思うからこそのハッパだった。メンバー26人のうち、25歳のMF久保より若いのは鈴木彩、鈴木淳、塩貝、後藤の4人。同世代のパリ五輪組はW杯まで生き残れなかった。18歳でのA代表デビューから8年。自身より下の世代の突き上げが乏しい現状を問われ、思いの丈を語った。

 「4年後、僕の下の世代がW杯メンバーに何人入っているかと言われたら、今の選手がここから急激に衰えない限りは同じメンバーなんじゃないですかね。今は凄くレベルが高いし、それに割って入れるほどの選手がいるとは思えない」。目を向けたのはパリ世代や21歳の塩貝、後藤が筆頭のロサンゼルス五輪世代。近くで取材を受けていた守護神を名指しして「確実に選ばれるのは誰かといったら、あそこにいる鈴木(彩艶)選手くらいなんじゃないかと思う」と続けた。

 森保ジャパンを支えてきたのはDF板倉、MF堂安ら東京五輪世代。久保も10代から飛び級でその一員に名を連ねてきた。4年後の東京世代は30歳を過ぎるが、若手にとってその壁は分厚い。今大会で選手間の力量差は浮き彫りになった。一方、組織が発展するには世代交代や新戦力の台頭が不可欠。実力を証明することで道を切り開いてきた久保は「2、3年後、今いる代表選手たちを押しのけて入ってくる選手が現れるのならば、それは今までよりもチームが強くなっていることだと思う。代表というものはそうなるべき」と激しい突き上げを求めた。

 左膝負傷からの復帰はかなわず、ブラジル戦はベンチで敗退を見届けた。体調不良で決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦でベンチ外になった22年カタール大会に続き、2度目のW杯も不完全燃焼に終わった。次回30年W杯は29歳で迎える。開催地は幼少期から慣れ親しんだスペインだ。「あんまり未来の話はしたくないですけど、4年後は最初から最後までピッチに立てるように」。その居場所は誰にも譲らない。

 ▽30年W杯 スペイン、ポルトガル、モロッコの3カ国共催。第1回ウルグアイ大会から100周年を記念し、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイの南米3カ国で1試合ずつ行われる。開催期間は30年6月13日〜7月12日。欧州、アフリカ、南米の異なる3大陸、さらに6カ国で開催されるのは史上初めて。

 ≪MF佐藤龍之介、DF市原吏音らロス五輪世代の台頭期待≫次回30年大会は21歳のFW塩貝、後藤に続くロサンゼルス五輪世代の台頭が待たれる。最終選考で落選したMF佐藤龍之介(FC東京)は今夏のスペイン1部バレンシア移籍が秒読み。DF市原吏音(AZアルクマール)、DF喜多壱也(レアル・ソシエダードB)、DF小杉啓太(Eフランクフルト)と既に欧州で経験を積んでいる選手は多い。FW新川志音(シントトロイデン)、神代慶人(Eフランクフルト)は今大会で森保ジャパンのトレーニングパートナーを務め、W杯の雰囲気を味わった。

 MF佐野航大(NECナイメヘン)は次こそ兄・海舟とのW杯出場を目指す。FW横山歩夢(ゲンク)、MF横山夢樹(C大阪)の快足兄弟にも注目だ。