快速馬同士の夢の配合で誕生したディーエスシン(撮影・石湯恒介)

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 「新馬戦」(7月4日、小倉)

 ロマンあふれる配合だ。土曜小倉5R(芝1200メートル)でデビューするディーエスシン(牡2歳、栗東・橋口)は、父がファインニードル、母がラブカンプー。両親は18年スプリンターSで接戦を繰り広げ、父が勝利し、母が首差の2着だった。その快速馬2頭の間に誕生した子は、一体どんな走りを見せてくれるのだろうか。

 この馬の血統にピンときた競馬ファンも多いだろう。ディーエスシンの父は春秋スプリントG1制覇のファインニードル。母は、その父が制した18年スプリンターズSで惜しくも2着に敗れたラブカンプーという快速配合だ。

 1週前は栗東CWの3頭併せで6F82秒1−38秒3−12秒6。3歳馬2頭に遅れ、橋口師は「思ったよりも動けなかった。全体時計は出たが一番後ろから追いかけて最後は追いつけない形で」と少し不満げも、全力で走っての遅れではなく「息も乱れていなかったので走っていない感じ。馬場も悪かったのもあるし、まだ子どもなところもある」と冷静に分析する。

 昨年のセレクトセールで見初めた鹿毛馬。「当日朝に見て、すごくいい馬だなって」。第一印象で心を射抜かれ、5720万円で落札された。当時の印象のまま成長を遂げ「気性が素直で折り合う馬なので千二以上でもやれそうだけど、ピッチでスプリンターの走り。今週、松山に乗ってもらってメンコも外すのでどれだけ動けるか。2週前の動きはすごく良かったので能力はあると思う。走ってくると思いますよ」と力を込める。

 馬名の“シン”はオーナーが橋口師の名前の“慎”介から名付けた。「だから余計に走らさないと。最初、『ディーエスシンスケ』だったけど、それはやめてくださいと(笑)」。夢の配合に粋な馬名。思いの詰まった良血馬が土曜の小倉5Rで初陣を迎える。