カンボジア・マレーシアの2か国を跨いだ特殊詐欺グループで「かけ子」として犯行「組織化された計画的・職業的な犯行」25歳男に拘禁刑3年6カ月の実刑判決 警察官を装い高齢者の心理に付け込んで950万円をだまし取る 大阪地裁
カンボジアとマレーシアの特殊詐欺拠点から、警察官などをかたって電話をかけ、高齢者3人から現金950万円をだましとった罪に問われた特殊詐欺グループの「かけ子」の男の裁判で、大阪地裁は拘禁刑3年6カ月の実刑判決を言い渡しました。
判決によりますと、住居不定・無職の葛籠匡矢(つづら・まさや)被告(25)は、氏名不詳者らと共謀の上、2025年7月から8月にかけ、マレーシアから警察官などになりすまして高齢者3人に電話をかけるなどして、現金950万円をだましとりました。
これまでの裁判で、葛籠被告は起訴内容を認めていました。
検察側は「職を転々とする中で、、お金が欲しいと考え、安易に『かけ子』を引き受けた」と指摘。
そのうえで、「リクルート役や指示役などと役割分担をした組織的犯行であり、高齢者の『身の潔白を証明したい』という心理を利用し極めて悪質」「かけ子として極めて重要な役割を担って長期間稼働していて、刑事責任は重大」などとして拘禁刑7年を求刑していました。
30日の判決で、大阪地裁の三村三緒裁判官は、葛籠被告が去年2月以降、カンボジアで特殊詐欺の「かけ子」として関与した後、5月からマレーシアの特殊詐欺拠点で「かけ子」として犯行に関与したと指摘。
「高度に組織化された計画的・職業的な犯行であり、氏名不詳の首謀者の指示のもと、マニュアルに沿って被害者をだまし、心理的に追い込んで現金を振り込ませる悪質な犯行態様」「テレグラムやミーティングなどで他のメンバーと情報共有し、協力して犯行に及び、重要な役割を果たした」などとして、拘禁刑3年6カ月の判決を言い渡しました。
この事件をめぐっては、すでに別のかけ子の男にも拘禁刑3年の実刑判決が出て、確定しています。

