元日本代表GKで現在は磐田の川島永嗣

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 サッカー北中米W杯決勝トーナメント1回戦で、日本代表はブラジル代表に1―2で敗れた。元日本代表でJ2磐田GK川島永嗣(43)が30日、磐田市内での練習後に取材に応じ、奮闘した森保ジャパンをねぎらった。

 前半29分、MF佐野海舟がW杯最多5度の優勝を誇るブラジルから貴重な先制点を奪取。しかし後半に追いつかれると、1―1で迎えた後半アディショナルタイムに決勝点を許し、16強進出を逃した。川島は「言葉にするのは難しい。ここまで出ていた選手は優勝を目標に4年間を費やしてきた。気持ちも分かるし、前回の悔しさを晴らしたいという思いもあったと思う」と選手たちの心境を思いやった。

 この結末に、川島の脳裏には「ドーハの悲劇」がよみがえったという。1993年10月28日、米国W杯アジア最終予選。日本はイラクに2―1でリードしながら後半アディショナルタイムに追いつかれ、本戦初出場を逃した。当時10歳だった川島はテレビでその一戦を見届けた。「自分があの時に悔しい思いを感じたように、今の子どもたちが、この試合を見て『将来のW杯でブラジルを倒したい』と思ってくれることも大切。これが今後の日本サッカーにとって、いい転機になれば」と願いを込めた。

 自身も2010年南アフリカ大会から2022年カタール大会まで4大会連続でW杯代表として選出されたベテラン。ブラジル戦では相手の19本のシュートに対し、23歳のGK鈴木彩艶が幾度となく好セーブを披露したことにも触れ、「キーパーが結果を持ってくる、チームに価値をもたらすという意味で、本当に素晴らしいパフォーマンスだった。まだまだ若いですし、これから経験を積める選手。前を向いて頑張ってもらいたい」と、新守護神にエールを送った。