SKY-HI/BMSG「Greeting & Gathering’26」撮影:ハタサトシ

写真拡大

【モデルプレス=2026/06/30】SKY-HI(スカイハイ)が代表取締役CEOを務めるマネジメント/レーベル「株式会社BMSG」によるビジネスカンファレンス「Greeting & Gathering‘26」が6月29日、都内にて開催された。SKY-HIのプレゼンテーションにて、自社のアーティスト育成論が語られ、その成功例として8人組ダンス&ボーカルグループ・MAZZEL(マーゼル)を挙げた。

【写真】SKY-HIがアーティスト育成の成功例として挙げた8人組ダンス&ボーカルグループ

◆BMSG、アーティストに多様なレッスンを提供


BMSGが創業5年目を迎え、次なるステージである「第二創業期」への突入を宣言したこの日のカンファレンス。SKY-HIは、グループ活動におけるボイス・ダンス・メディアのレッスンから、個人活動における作曲・楽器・語学・演技・バラエティのレッスンにいたるまで、多岐にわたる育成カリキュラムのスライドを示しながら、これからの時代におけるマネジメントのあり方について言及した。これらの多様なレッスン環境を用意していることについて、「会社が様々なレッスンを提供しますというよりは、アーティストが『あれがやりたいな』『こういう風になりたいな』って思った時に、すぐにチャレンジできる動線を作っておくという方が正しいような気がします」と自社のスタンスを説明した。

さらに、これからのエンタメ界を見据えた展望として「これから先は、変な話、音楽を作る、歌詞を作るっていうことに関してはAIが上回っていく時代もすぐ来ちゃうと思うんですよね。そういう時に、AIに絶対に毀損されないものっていうのは、その人間がどれだけ特別か、その人間がどれだけ面白いか、簡単に言うと外れ値をいくつ持っているかみたいなところになってくる」と持論を展開。続けて「その外れ値を経験するための機会をたくさん提供するのがマネジメントとして、この時代にやらなくてはいけないことなのかなという風に思っているので、びっくりするくらい様々なことを様々なアーティストがやっています」と熱を込めて語った。

◆SKY-HI、MAZZELの個性は「掲載誌が違うレベルのバラバラさ」


その“外れ値”をまさに体現し、それぞれの個性を多方面に伸ばしているグループとしてMAZZELを紹介。彼らが持つ唯一無二の多様性について触れ、「普通のグループの個性がバラバラというのは、やはり(グループにも)1つのカラーが存在するので、『週刊少年ジャンプ』の中に『SLAM DUNK』がいて『幽遊白書』がいて、みたいなことであったりすると思うんですけども、MAZZELの場合はそもそも掲載誌が違うレベルのバラバラさ。『週刊少年ジャンプ』もいるんです。『週刊ヤングマガジン』もいます。『マーガレット』もいます。『ちゃお』もいます。『別冊マーガレット』もいますからね」と比喩表現を用いて、グループとしての規格外な多様性を伝えた。

このように、1つの型にはまらない多様な個性を画一的に育成することはしたくなかったと振り返りながら、「やりたいことをやれるっていうことが本当に大切な時代になってきている」と力説。また、アーティスト業以外の活動に関しても、「音楽家がバラエティなどで忙しくなりすぎて音楽業務がおろそかになるのはちょっと本末転倒なんじゃないかっていうことをずっと言ってきているんですけれども、じゃあバラエティとかドラマとかは一切やるな、なんていうことは全くないという風に思っております。やりたいことをとにかくやると。やりたいことをやる人間っていうものはやっぱり輝いてきますし、その人間特有の魅力っていうのがやっぱり出てくる」と言及し、本人が挑戦を望む領域に積極的にパスを出していく重要性を訴えかけた。

◆MAZZEL、ファンクラブ会員数は1年で5倍以上に


MAZZELの勢いは数字にも顕著に表れており、「MAZZEL、気がついたらですね、ファンクラブの数が1年で5倍以上になっています。今も増え続けているレベルなんです」と驚異的なスピードでファンコミュニティが拡大していることを報告。通常、ツアーの開催発表やチケットの申し込みタイミングで会員数が増える傾向にあるとしつつ、「彼らの場合は、そのあと何もない期間にも信じられないくらいの数の人が毎日毎日(ファンクラブに)入っていくっていうのがしばらくずっと続いて、今もまだ続いている」と、イベントの有無に関わらず絶え間なくファンが増え続けているという、異例のエンゲージメントの高さを明かした。

この人気の背景として、グループの公式YouTubeチャンネル内コンテンツ「MAZZEL ROOM(通称:まぜべや)」が人気を博していることに触れたSKY-HI。しかし、単にコンテンツが面白いというだけではなく、「これだけだったら面白いお兄さんたちだったかもしれないんですけれども、そこで磨かれた本人たちの個性にパスを出していくのが自分の仕事ですから、提供する楽曲のジャンルであったり、曲調であったり、歌詞においてであったり、彼らの個性に背骨を1本スッと通していくと、これが曲の説得力にもなって、見ている人の面白さにもなって、そしてもちろん本人たちのたゆまぬ努力もあります」と明かし、プロデューサーとしての仕掛けとメンバーのひたむきな姿勢が相乗効果を生んでいると分析した。そのうえで、「パフォーマンス能力は、本当に今、日本のみならず世界のダンス&ボーカルグループの中でも指折りというレベル」と称え、MAZZELの努力が結果に結びついていると熱弁した。

◆SKY-HI、MAZZELはアーティスト育成の成功例


また、MAZZELの結成時を振り返り、「MAZZELが売れてこそBMSGが本物になれるという話をさせていただいたことがあります」と回顧したSKY-HI。その理由について「それはBMSGが『オーディションコンテンツを作るのが上手い会社』ではなくて、『アーティストの育成に成功したという具体的な例』を作ってくれる最初のグループ。それになってくれたのがMAZZELだからです」と強い確信をにじませた。

あえて過度な競争意識を煽るオーディション形式を避け、ドキュメンタリーという形でメンバーの人間性を丁寧に伝えていく手法を選んだMAZZEL。SKY-HIは「オーディションの盛り上がりだけでしかグループが作れないってなってくると、それは言ってみれば育成の敗北にもなってしまうので、自分としては本当に頑張りたかった」と当時の覚悟を吐露。MAZZELが結成から約3年半を経て「素晴らしい結果を出してくれて、本当に心からありがたい限りでございます」と、事務所の育成力の正しさを結果で証明してくれたメンバーへ感謝の言葉を述べた。

◆BMSG、ビジネスカンファレンス開催


会の開始前には、5人組ダンス&ボーカルグループ・STARGLOWのKANON(カノン)が注意事項を低音ボイスで読み上げ、会場の雰囲気を引き締めた。その後、所属アーティストのこれまでの軌跡を辿る映像がスクリーンに映し出されると、スーツに身を包んだSKY-HIがステージへ登壇した。

プレゼンテーションの終了後には所属アーティストらによる圧巻のライブステージも展開。STARGLOWが「Good Boys Anthem」などを披露したほか、ふみのが「favorite song」、BMSG TRAINEEが「Boogie-Woogie feat. Maddy Soma」などをそれぞれ高い表現力でパフォーマンスし、会場を沸かせた。(modelpress編集部)

【Not Sponsored 記事】