森保監督、続投オファーを最優先の意向 去就は「何も決まっていません」も…史上初の3期目へ意欲
JFAからオファーが届けば受諾の可能性は高い
日本代表は現地時間6月29日、アメリカ・テキサス州のヒューストン・スタジアムで、北中米ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でブラジルと対戦し、1-2で敗れた。
ベスト32で敗退が決まった森保一監督は、記者会見で去就について問われ、「私の去就に関しては何も決まっていません」と白紙を強調した。
前半29分に中盤でボールを奪ったMF佐野海舟が自ら持ち運び、ミドルシュートを決めて先制に成功した。だが後半11分、日本の右サイドからクロスを入れられると、最後はMFカゼミロに頭で決められて同点に追いつかれた。その後はブラジルの攻撃を防いだが、アディショナルタイムの同51分、FWガブリエウ・マルティネッリに決勝点を奪われた。
今大会、日本はグループステージF組を1勝2分の2位で突破。日本史上初の決勝トーナメントでの勝利を目指してブラジル戦に臨んだが、再び世界の強豪に阻まれた。
森保監督が2018年7月に代表監督に就任後、日本は着実に成長を遂げてきた。2022年カタールW杯ではグループステージでドイツ、スペインを倒してベスト16に進出。第2期では親善試合とはいえ、ブラジルやイングランドにも勝利し、世界からも実力を認められるようになった。
日本サッカー協会(JFA)も指揮官のマネジメント力を高く評価。一方、ベスト32で敗退したことを受けて、今大会を含めたカタール大会後の3年半をしっかり検証する方針。続投オファーを出すことも含めて検討を重ねる。
指揮官はかねて「日本人指導者の道を切り拓きたい」と欧州挑戦の意向を持ってきた。今大会前にはベルギー1部シント=トロイデンから水面下での接触はあったが、JFAからのオファーを最優先に考えていることから、このタイミングでの挑戦は見送った。続投オファーが届けば、受ける可能性は高い。
4年が基本線となり、次の2030年大会まで率いることになれば3期12年の長期政権となる。一方、森保監督は日本サッカーのバトンを繋いでいきたい思いを持っている。2028年ロサンゼルス五輪が終わった後にU-21日本代表の大岩剛監督らにバトンタッチする可能性もある。
半年後の2027年1月にはアジアカップ(サウジアラビア)が待っている。「世界一という目標を立てて、この3年半、選手たちが所属チームでチャレンジしてくれて間違いなく代表チームの力は上がった。日本代表の世界におけるフェーズが変わったということは、選手、チームとしてやってきたことかなと思います」と指揮官。JFAの決断に注目が集まる。(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)

