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 阪神は29日、リーグ連覇へ向けた補強第1弾としてドミニカ共和国出身のアンダーソン・セベリーノ投手(31=前メッツ3A)の獲得を発表した。単年契約で、年俸35万ドル(約5670万円)。背番号は「97」に決まった。160キロに迫る直球が武器のリリーバー。今季は3Aで18試合に登板し2勝0敗5S、防御率1・31と好成績を収めた。猛虎でも、勝ちパターンの一角を期待される。

 「私の人生の新しい章の始まりがとても待ち遠しいです。素晴らしいファンの皆さんの前でプレーし、素晴らしい日本の文化にも触れ、昨年に続いての優勝を勝ち取るために、全力でプレーします。アリガトウゴザイマス!!」

 昨年に続く優勝を――。新戦力は、早くも悲願のV2の使者となることを約束した。直球に加え、切れ味鋭いスライダーも大きな魅力。ホワイトソックスに所属した22年は、6登板、計7回1/3で9個の三振を奪い、奪三振率11・05を叩き出している。24年に最優秀中継ぎに輝いた桐敷、昨年リーグ最多66試合登板で同最多46ホールドを記録した及川の両左腕が本調子とは言い切れない今、竹内孝行球団本部副本部長は「相乗効果、波及効果はある。またそれを、チームの力にして後半戦を戦っていけるようにしたい」と説明。セベリーノの奮闘次第では、救援陣が一気に活気づく可能性も秘める。

 近日中に来日予定で、竹内副本部長は「いったんファームで日本の野球や環境に慣れてもらう時期が必要にはなる」と語った。順応が早ければ、オールスター前にも1軍合流予定。「右の剛腕」は、2年目の工藤、木下が台頭した。今の猛虎にはいない「左の剛腕」が、勝負の夏場を勝ち抜くキーマンになる。(八木 勇磨)

 ◇アンダーソン・セベリーノ 1994年9月17日生まれ、ドミニカ共和国出身の31歳。13年アマチュアFAでヤンキース入団。20年オフにホワイトソックス移籍。22年4月14日のマリナーズ戦でメジャーデビュー。救援で6試合に登板した。同年オフの退団後、24、25年はメキシカン・リーグでプレー。今季はメッツに所属。3Aで先発1試合を含む18試合に登板して2勝0敗5セーブ、防御率1・31。1メートル78、86キロ。左投げ左打ち。

≪竹内副本部長「左ピッチャー不安」が獲得の背景≫

 会見に応じた竹内副本部長は、セベリーノ獲得の背景について「左のピッチャーの方がちょっと不安を抱えているかなというところがあったので、そちらを優先した」と説明した。藤川監督とも「常に話をしている」とし、現場の意向を最大限にくみ取った格好だ。これで支配下選手は68人。残り2枠について「あと1カ月、期間はある。可能性を探りながら」。育成選手の支配下登録も含め、引き続き戦力の整備を続けていく。