AIロボの「手」開発に100億円支援、アメリカや中国に先行目指す…経産省方針
経済産業省はホンダなどが進めるAI(人工知能)ロボット開発事業に約100億円を支援する方針を固めた。
ホンダは二足歩行ロボット「アシモ」で培った技術などを生かし、ロボットの「手」を開発しており、世界最高水準の動きができるとされる。器用に動くロボットハンドの開発を後押しし、AIロボ分野で米国や中国に先行することを目指す。
手の開発には、物に触れた際の触覚のデータが重要になる。ホンダは理化学研究所と共同で、触覚などの情報を瞬時に処理できるAIとセンサーの開発を進める方針で、経産省はフィジカルAIの研究開発事業に採択して開発を促す。
関係者によると、繊細な動きと力の両立が求められる「手」はロボット開発で最も難しい部位で、海外勢も開発が難航している。ホンダのロボットハンドは小さなネジを回したり、様々な形の部品を持ったりすることができ、同社は「海外勢もすぐには追いつけない技術」としている。
ホンダは2000年に「アシモ」を発表するなど、人型ロボットの開発を手がけてきた。AIロボ開発では、歩行など人間の下半身にあたる部分で米中が先行しているが、細かな動きが求められる手などの開発は日本勢がリードしている。
政府は4月に公表した「AIロボティクス戦略」で、40年までに米中に並ぶ3割超の世界シェア(占有率)を確保する目標を掲げている。製造業で培った技術をAIと連携させ、AIロボ分野を日本の中核産業に発展させたい考えだ。

