ブラジルに逆転負けを喫し、悔しがる日本代表の選手たち(29日、米ヒューストンで)=松本拓也撮影

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 【ヒューストン(米テキサス州)=星聡】サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会は29日(日本時間30日)、決勝トーナメント1回戦が行われ、8大会連続8度目出場の日本は米テキサス州ヒューストンでブラジルと対戦し、1―2で敗れた。

 日本は3大会連続の16強入りはならなかった。

鎌田大地「まだ足りない部分ある」

 日本は序盤、押し込まれながらも最終ラインを高くして速攻を狙った。29分、ハーフウェーライン付近で相手の横パスをカットした佐野海舟(マインツ)がそのままドリブルで持ち込み、狙いすましたシュートで先制。しかし後半はブラジルの猛攻を受け、56分にカゼミロに同点ゴールを許した。その後はビニシウスらに決定機を作られながらも守備を固めて対抗したが、試合終了間際にマルチネリに決められた。ブラジルとの対戦成績は通算1勝2分け12敗となった。

 日本が過去にW杯でブラジルと対戦したのは1度だけで、2006年ドイツ大会の1次リーグだった。玉田圭司のゴールで先制したものの、その後は「怪物」ロナウド、キックの名手ジュニーニョペルナンブカノらに次々とゴールを奪われ、1―4で敗れた。当時代表チームの団長だった釜本邦茂さん(故人)は後年、当時を振り返って「個々の選手の力、ここぞという勝負どころでの集中力とプレーの精度が、日本とは大きく違った。あのレベルにいかないといけない」と語った。

 あれから20年がたち、日本の選手たちは欧州のトップリーグでもまれ、たくましくなった。上田綺世(フェイエノールト)はオランダ1部リーグで得点王となり、鎌田大地(クリスタルパレス)や田中碧(リーズ)は世界最高峰とされるイングランド・プレミアリーグで堂々とプレーする。

 「史上最強」と呼ばれた日本は、今大会を1勝2分け1敗で終えた。チュニジアに4―0で大勝した一方、オランダ、スウェーデンの欧州勢にはドローで、ブラジルには終盤の勝負所で競り負けた。16強入りはならず、試合後、堂安律(フランクフルト)は「全選手が準備して、ここまでやってきて…。やはり、世界はレベルが高いと思います」と話し、鎌田は「もっと先にいきたかった。まだまだ足りない部分があるなと思う」と話した。

 日本サッカーは確実に成長している。ただ、世界も同等かそれ以上の速さで、その強さを増している。