鹿児島読売テレビ

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霧島市の温泉施設を訪れていた5歳の男の子が行方不明になって1週間となった28日――。母親は、KYTの取材に「無事に見つかってほしいが、どんな形であっても早く見つけ連れて帰りたい」と声を震わせました。また、当時、父親は川の下流で、男の子の頭のようなものが見えたため、川に入り追いかけていたことが、新たに分かりました。

■【突然の失踪】家族風呂で目を離したわずかな時間

6月21日から行方が分からなくなっている熊本県八代市の田中嶺臣ちゃん5歳。嶺臣ちゃんは、家族と天降川沿いにある「かれい川の湯」を訪れ、露天風呂付きの家族湯に入浴していましたが、先に脱衣所に行った両親が少し目を離した隙に、姿が見えなくなりました。天降川に落ちた可能性があるとみられています。

■「まだ入りたい」窓の外は川へ続く動線

両親の話から当時の状況を振り返ります。両親と2歳の弟と一緒に入浴していた嶺臣ちゃん。まず、最初に母親が、次に弟がそれぞれ浴室から上がります。

そして、父親と2人になった嶺臣ちゃんは、「まだ入りたい」と話したため、父親が先に脱衣所へ行き、着替えていました。それから数分後、嶺臣ちゃんをお風呂から上げようとしたところ、浴室には内カギがかけられている状況だったといいます。

両親がどうにかカギを開け浴室内に入ると、嶺臣ちゃんの姿がなく、内湯の窓は開いた状態だったということです。こちらは施設付近の状況を示したもの。建物から約1.8メートル下には、植栽空間がありますが、内湯の窓のすぐそばには、エアコンの室外機があり、両親によると、嶺臣ちゃんでも足をかければ、下に降りられる高さだったということです。

さらに、新たに分かったことがあります。植栽とその先にある護岸の高低差は、約1.2メートルありますが、そこにもコンクリートの段差があったということです。川に近づきやすい状況だったうえ、当時の天降川は増水していて水面は近かったということです。

川の下流で、嶺臣ちゃんの頭のようなものが見えたという父親は、自らも川に入り追いかけましたが、見つけることはできませんでした。

■「どんな形でも連れて帰りたい」母親が語る切実な思い

(記者)
「現在(28日)、午後3時半。ちょうど1週間前のこの時間帯に嶺臣ちゃんの行方が分からなくなった。手がかりが見つからない中、今日も捜索が続いている」

嶺臣ちゃんの行方が分からなくなって1週間となった28日――。嶺臣ちゃんの母親が、KYTの取材に応じ、時折、声を詰まらせながら、辛い心境を明かしました。

「水が好きで、潜るのも好きな子でした。朝5時に熊本の自宅を出て、朝7時ごろから、日没まで。地域の人に話を聞きながら、毎日探しています。川に入って探していいなら、自分たちで探したいですが、警察に止められているので、捜索活動を見守ることしかできません。自分たちが泣いていても、嶺臣は見つかりません。とにかく、無事に見つかってほしいですが、どんな形であっても連れて帰りたい。早く見つけてあげたいです」

■29日も捜索続く 延べ500人以上動員も手がかりなし

捜索は、29日も続きましたーー。

(記者)
「午前10時前。こちらは、嶺臣ちゃんがいなくなった、温泉施設から4キロほど下ったあたり。今日も捜索活動が行われていて、川の茂みに隠れていないか、草をかき分けながら捜索が行われている」

警察と消防は、これまでにのべ500人以上を動員。温泉施設の付近のほか、10キロ以上下流の天降川が、錦江湾に流れ出す河口付近など、範囲を広げて活動していますが、手がかりは見つかっていません。

嶺臣ちゃんの身長は約115センチ、前髪は眉にかかる程度、横側は耳にかかる程度の黒髪。体型は、やせ型で衣服や靴は身に着けていないということです。

霧島警察署は0995‐47‐2110まで情報の提供を呼びかけています。