土と炎が生み出す表情豊かな焼しめ作品並ぶ 薮谷尚子さんの個展

三重県伊勢市の陶芸家 薮谷尚子さんの個展が、津市の百貨店 松菱で開かれています。
薮谷さんは、約45年前、文化調査員や土器の復元調査などに携わっていた際に土器の美しさにひかれて作陶をはじめました。

現在は、伊勢市に「伊勢阿吽窯」を構えて作品を作り続けていて、東海伝統工芸展や県展などの公募展で入選を重ねています。
薮谷さんの作品は、釉薬を使わずに1100度から1300度の高温で焼き上げる「焼しめ」の技法で作られていて、会場には、土本来の風合いを生かした、素朴であじわい深い作品が並んでいます。

中でも、東海工芸展の入選作である「炭化焼〆壷」は、鈍い銀色の光沢と、鮮やかな緋色が特徴の作品で、土と炎が生み出した芸術を見ることができます。

薮谷さんは「焼しめの作品は水を通さずに空気を通すもので水が腐らないところが良いところ。焼き上がりの風合いも景色がいろいろで手に取っていただければ変化が楽しめるところがおすすめです」と話しています。
作陶展は6月29日まで津市の百貨店 松菱で開かれています。
