【WRC 世界ラリー選手権】第8戦 アクロポリス・ラリー・ギリシャ

【映像】波紋を呼んだ突然のアクシデント(実際の様子)

 28日まで開催されたWRC(世界ラリー選手権)第8戦で、走行中のマシンのフロントガラスが、突如粉々になる驚きの光景が見られた。原因は直撃した石によるものと見られ、このアクシデントにはドライバーも怒りを見せるなど波紋を呼んだ。

 競技2日目デイ2は、中央ギリシャの山岳地帯に設置されたグラベル(未舗装路)ステージで戦いが繰り広げられた。路面はドライながら石や砂に覆われた荒れた環境で、グリップを得られないなかでの苦闘が続いた。この日最後のステージSS7が始まり、セカンドカテゴリーのWRC2に参戦するアレハンドロ・カチョンがGRヤリスで走行していると、ふいにフロントガラスがヒビ割れ、インカーカメラでは外の風景が見えないほどの状態が捉えられた。

 実際には、ヒビ割れたのはフロントガラス右上部分だけだったため、カチョンはなんとかステージをフィニッシュしており、最悪の事態は免れることができた。しかし映像をよく見ると、ガラスが割れる寸前にコース右側から石が飛んできていた。

ドライバーは何者かの妨害を示唆、SNS上でも波紋

 この日、カチョンは自身の公式Xでこのシーンを共有し、「チームが懸命に働いて、私たちが持てる限りの力を尽くしているのに、誰かが多くの人の努力を台無しにするなんて」と嘆いている。ファンからSNSで「故意なら許せない行為だ」「観客がデカい石投げてウインドウが粉々に?」「まずは2人が無事で良かった」「でもこれは酷い」「競技の結果に影響を与える様な行為はあってはならない」などの反響があった。

 この件について、現時点では観客などからの意図的な投石だったかを断定できる証拠はないとされ、公式なアナウンスは出ていない。ただ、カチョンの走行中に何かの物体がマシンに向かって飛んできたことは確かで、カチョンもそれを示唆している。カチョンは今大会をクラス3位で終えたが、ドライバーとコ・ドライバーの安全性を揺るがしかねず、あってはならない事態だった。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2026』/(C)WRC)